Hiện Furigana
マクロン氏が勝利宣言 「大きな名誉で大きな責任」
2017-05-07 19:19:57

フランスの大統領選挙の決選投票で中道で無所属のエマニュエル・マクロン候補の勝利が確実になったと伝えられたことを受けて、マクロン氏は日本時間の午前4時ごろ、パリ市内にあるみずからが率いる政治運動「前進」の本部からテレビを通じて演説し、「非常に大きな名誉で大きな責任を感じている。私に投票してくれたすべての国民に感謝したい」と述べ、勝利を宣言しました。
そのうえで、「社会の分断や経済問題など、多くの課題がある。ルペン氏を支持した人々の間に怒りや不安があることも理解している。偉大な歴史を持つフランスの国民とともに進んでいきたい」と述べ、国民の連帯を呼びかけました。
また、これに先立って、マクロン氏は、AFP通信に対して「今夜、フランスの長い歴史の中で新たな章が始まった。これを希望と信頼の章にしたい」と述べました。
また、これに先立って、マクロン氏は、AFP通信に対して「今夜、フランスの長い歴史の中で新たな章が始まった。これを希望と信頼の章にしたい」と述べました。
オランド大統領「開かれたフランスを象徴」
マクロン候補の勝利が確実になったことを受けて、オランド大統領は声明を発表しました。この中でオランド大統領は、「マクロン氏の勝利は、大多数の国民による共和国の価値観を結集し、EU=ヨーロッパ連合との連携や世界に開かれたフランスを象徴するものだ」としています。
英メイ首相「共通の課題に取り組む」
独メルケル首相 電話で祝意
ドイツ政府の報道官によりますと、ドイツのメルケル首相は7日、マクロン氏に電話し、祝意を伝えたということです。この中で、メルケル首相はマクロン氏が選挙戦で親ヨーロッパの立場を示し、団結し開かれたEUを目指すと訴えたことを高く評価したうえで、一緒に仕事をすることを楽しみにしていると伝えたということです。
また、ドイツのガブリエル外相は7日、声明を出し、「マクロン氏はナショナリストやポピュリストといったヨーロッパに反対する人たちに抵抗できることを示した」と述べ、マクロン氏の勝利を祝福しました。
そのうえで、ガブリエル外相は「マクロン氏の勝利でドイツにも責任が生じる。マクロン氏が大統領として成功しなければ、5年後にはルペン氏が大統領に選ばれることになるからだ」と述べ、ドイツとしてもマクロン氏が進める経済改革を支援していく考えを示しました。
具体的には、経済成長や雇用の拡大には投資が必要だとして、厳しい緊縮財政の見直しや、ドイツとフランスによる基金の創設などを呼びかけていて、ドイツがここ数年フランスも含めたユーロ圏の各国に求めてきた緊縮策を見直すことも示唆しています。
また、ドイツのガブリエル外相は7日、声明を出し、「マクロン氏はナショナリストやポピュリストといったヨーロッパに反対する人たちに抵抗できることを示した」と述べ、マクロン氏の勝利を祝福しました。
そのうえで、ガブリエル外相は「マクロン氏の勝利でドイツにも責任が生じる。マクロン氏が大統領として成功しなければ、5年後にはルペン氏が大統領に選ばれることになるからだ」と述べ、ドイツとしてもマクロン氏が進める経済改革を支援していく考えを示しました。
具体的には、経済成長や雇用の拡大には投資が必要だとして、厳しい緊縮財政の見直しや、ドイツとフランスによる基金の創設などを呼びかけていて、ドイツがここ数年フランスも含めたユーロ圏の各国に求めてきた緊縮策を見直すことも示唆しています。
トランプ大統領も祝福 「関係困難に」との見方も
トランプ大統領は、みずからのツイッターに、「マクロン氏の大勝利を祝福する。ともに仕事をすることを楽しみにしている」と投稿しました。また、ホワイトハウスのスパイサー報道官も声明を出し、「フランス政府と緊密な協力を続けることを楽しみにしている」としています。
トランプ大統領は先月、パリの中心部で警察官が死傷するテロ事件が起きた際には、「大統領選挙に大きな影響を与える」とツイッターに投稿したり、アメリカの通信社とのインタビューで、事件がテロ対策の強化を訴える極右政党・国民戦線のルペン候補を後押しする可能性があると指摘したりしました。
これに対して、オバマ前大統領が「リベラルな価値のために立ち上がった」として、マクロン氏を支持する異例のビデオメッセージを送るなど、アメリカでは今回のフランス大統領選挙に高い関心が集まっていました。
保守系のシンクタンク、ヘリテージ財団のヨーロッパ問題の専門家のナイル・ガーディナー氏は、マクロン氏について、「オランド大統領の延長線上の政権となるだろう。ほぼ90%は同じような政策で、大きな変化はないと見ている」と述べました。
ガーディナー氏は、今後のアメリカとフランスとの関係について、過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いなどでは協力が続くとしながらも、「トランプ大統領とマクロン氏との関係は、困難なものになるだろう。多くの点で敵対的なものになると思う」と述べ、「アメリカ第一主義」を掲げるトランプ氏と、EUとの協力を重視するマクロン氏の間で、難民や貿易などの問題をめぐり、意見の対立が増えると見ています
トランプ大統領は先月、パリの中心部で警察官が死傷するテロ事件が起きた際には、「大統領選挙に大きな影響を与える」とツイッターに投稿したり、アメリカの通信社とのインタビューで、事件がテロ対策の強化を訴える極右政党・国民戦線のルペン候補を後押しする可能性があると指摘したりしました。
これに対して、オバマ前大統領が「リベラルな価値のために立ち上がった」として、マクロン氏を支持する異例のビデオメッセージを送るなど、アメリカでは今回のフランス大統領選挙に高い関心が集まっていました。
保守系のシンクタンク、ヘリテージ財団のヨーロッパ問題の専門家のナイル・ガーディナー氏は、マクロン氏について、「オランド大統領の延長線上の政権となるだろう。ほぼ90%は同じような政策で、大きな変化はないと見ている」と述べました。
ガーディナー氏は、今後のアメリカとフランスとの関係について、過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いなどでは協力が続くとしながらも、「トランプ大統領とマクロン氏との関係は、困難なものになるだろう。多くの点で敵対的なものになると思う」と述べ、「アメリカ第一主義」を掲げるトランプ氏と、EUとの協力を重視するマクロン氏の間で、難民や貿易などの問題をめぐり、意見の対立が増えると見ています
ソース:NHK ニュース