東電とうでん 福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの賠償ばいしょうや廃はい炉ろ費用ひよう賄まかなう新しん事業じぎょう計画けいかく策定さくてい

東京とうきょう電力でんりょくは、巨額きょがくに膨ふくらむ見通みとおしとなった福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの賠償ばいしょうや廃はい炉ろ費用ひようを賄まかなうため、新あらたな事業じぎょう計画けいかくをまとめました。２に０ぜろ２に０ぜろ年ねんには、原子力げんしりょく事業じぎょうでほかの電力でんりょく会社かいしゃと協力きょうりょくするなどして収益しゅうえき力りょくを高たかめるとしていますが、実現じつげんは不透明ふとうめいで国民こくみん負担ふたんを避さけながら計画けいかくをどこまで実行じっこうできるかが課題かだいとなります。

東京とうきょう電力でんりょくは、国くにの試算しさんで賠償ばいしょうや廃はい炉ろ、除じょ染そめの費用ひようが２に１いち兆ちょう円えん余あまりに膨ふくらむ見通みとおしとなっていて、１いち１いち日にち、これらの費用ひようを賄まかなうための新あらたな事業じぎょう計画けいかくをまとめ、国くにに申請しんせいしました。

計画けいかくでは、コスト削減さくげんなどを通をつうじて賠償ばいしょうや廃はい炉ろのための資金しきんを年間ねんかん５ご０ぜろ０ぜろ０ぜろ億おく円えん規模きぼで確保かくほするとしています。さらに、より収益しゅうえき力りょくをつけるため、２に０ぜろ２に０ぜろ年ねんごろには原子力げんしりょく発電はつでんの安全あんぜん面めんの取り組とりくみや、効率こうりつ的てきな発電はつでんでほかの電力でんりょく会社かいしゃと協力きょうりょくする枠組わくぐみをつくるなどとしています。

ただ、ほかの電力でんりょく会社かいしゃは、長期ちょうきにわたって廃はい炉ろ費用ひようなどを負担ふたんする東京とうきょう電力でんりょくとの事業じぎょう面めんでの協力きょうりょくには消極しょうきょく的てきで、実現じつげんするかどうかは不透明ふとうめいです。

一方いっぽう、新潟にいがた県けんの柏崎かしわざき刈羽かりわ原発げんぱつの再さい稼働かどうについては、地元じもとの同意どういが得えられる見通みとおしが立たたないことから時期じきは特定とくていせず、２に０ぜろ１いち９きゅう年度ねんど以降いこうで３みっつの想定そうていを置おくのにとどめました。

東京とうきょう電力でんりょくの廣瀬ひろせ直己なおき社長しゃちょうは「再編さいへんや統合とうごうについては協力きょうりょく相手あいてに議論ぎろんのテーブルに着ついてもらえるよう、お互おたがいにメリットのある形かたちで進すすめていきたい」と述のべました。

東京とうきょう電力でんりょくは、去年きょねん、国くにの有識者ゆうしきしゃ会議かいぎが提言ていげんした経営けいえい改革かいかくの案あんに沿そって、今回こんかいの計画けいかくをまとめましたが、賠償ばいしょうや廃はい炉ろなどに必要ひつような巨額きょがくの費用ひようを賄まかなえなければ、電気でんき料金りょうきんの値上ねあげなど国民こくみん負担ふたんにもつながりかねず、計画けいかくをどこまで実行じっこうできるかが課題かだいとなります。

ソース：NHK ニュース