クマに襲おそわれ女性じょせい死亡しぼうか 秋田あきた県けん「クマ警報けいほう」発令はつれい

２に７なな日にち、秋田あきた県けん仙北せんぼく市しの山林さんりんでクマに襲おそわれたと見みられるタケノコ採とりの女性じょせいが死亡しぼうしたことを受うけて、秋田あきた県けんは独自どくじに制度せいどを設もうけている「クマ警報けいほう」をことし初はじめて発令はつれいして警戒けいかいを呼よびかけています。

２に７なな日にち、秋田あきた県けん仙北せんぼく市し田沢たざわ湖こ玉川たまがわの山林さんりんでタケノコ採とりをしていた市内しないに住すむ看護かんご助手じょしゅの大石おおいし正子まさこさん（６ろく１いち）が死亡しぼうしているのが見みつかりました。警察けいさつは、傷きずの状態じょうたいからクマに襲おそわれたと見みて調しらべています。

この被害ひがいを受うけて、秋田あきた県けんは、独自どくじに制度せいどを設もうけている「クマ警報けいほう」を県けんの全域ぜんいきに発令はつれいしました。「クマ警報けいほう」は去年きょねん、５月ごがつから６月ろくがつにかけて、仙北せんぼく市しの隣となりの鹿角かづの市しの山林さんりんでタケノコ採とりをしていた人ひとが相次あいついでクマに襲おそわれ４よん人にんが死亡しぼうした被害ひがいを受うけて県けんが始はじめたもので、クマによる被害ひがいや目撃もくげき情報じょうほうが相次あいついだ際さいに発令はつれいされることになっています。ことしに入はいり「クマ警報けいほう」が発令はつれいされたのは初はじめてです。

秋田あきた県けんは、クマが生息せいそくする山やまには立ち入たちいらないことや、山やまに近ちかい場所ばしょでの農作業のうさぎょうはなるべく複数ふくすうで行おこなうなど警戒けいかいを呼よびかけています。

山林さんりんに絶対ぜったいに近ちかづかないで

現場げんばの警戒けいかいにあたった地元じもとの田沢湖たざわこ猟りょう友とも会かいの中島なかじま秀美ひでみ理事りじ（６ろく７なな）は「この周辺しゅうへんはもともとクマの数かずが多おおいうえ、ことしは足跡あしあとの大おおきさから特とくに大おおきなクマもいて何なにか起おこるのではと思おもっていたやさきだった」と話はなしていました。

また、現場げんばの状況じょうきょうについて「クマがタケノコを食たべた跡あともあったので、自分じぶんの餌えさを横取よこどりされたと感かんじて人間にんげんを襲おそったのではないか」と話はなしていました。

そして「いちど人間にんげんを襲おそったクマは再ふたたび人ひとを襲おそう危険きけん性せいが高たかくなる。一般いっぱん的てきなクマよけの道具どうぐとして使つかわれている鈴すずなどが効果こうかがなくなっている可能かのう性せいがあるので、山林さんりんに絶対ぜったいに近ちかづかないでほしい」と呼よびかけていました。

ソース：NHK ニュース