Hiện Furigana
テロ等準備罪法案きょう参院で審議入り 駆け引き激化へ
2017-05-28 20:00:45

「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案は、29日、参議院で審議入りし、与党側は来月18日までの今の国会で成立させたいとしています。これに対し、民進党などは法案を廃案に追い込むことを目指すとともに、国家戦略特区での大学の獣医学部の新設をめぐって文部科学省の前の事務次官の証人喚問を迫る方針で、国会終盤を迎え与野党の駆け引きが激しくなる見通しです。
先週、衆議院を通過した「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する法案は、29日、参議院本会議で審議入りし、安倍総理大臣も出席して質疑が行われます。
与党側は、自民党の松山参議院国会対策委員長が「国民の平和な生活に不可欠な法案であり、必ず今の国会で成立させなければならない」と述べるなど、テロ対策を強化するため、来月18日までの今の国会で法案を成立させたいとしています。
これに対して、野党側は、民進党の蓮舫代表が「『共謀罪』は刑法の体系を大きく変えるものであり、時間が来たからといって審議を打ち切って、強行採決で終わらせる問題ではない」と述べるなど、罪の新設は憲法が保障する内心の自由を侵害する可能性が極めて高いとして、廃案に追い込みたい考えです。
さらに、民進党などは、国家戦略特区に指定された愛媛県今治市に学校法人「加計学園」が計画している大学の獣医学部の新設をめぐって、行政の在り方がゆがめられていないか明らかにする必要があるとして、文部科学省の前川前事務次官の証人喚問と、衆参両院の予算委員会での集中審議の開催を与党側に迫る方針です。
与党側は、前川氏の証人喚問には応じない方針ですが、予算委員会での集中審議の開催については、「テロ等準備罪」を新設する法案の参議院での審議を円滑に進めるためにも前向きに調整を進める方針で、会期末まで3週間を切って国会終盤を迎えた中で、与野党の駆け引きが激しくなっていく見通しです。
与党側は、自民党の松山参議院国会対策委員長が「国民の平和な生活に不可欠な法案であり、必ず今の国会で成立させなければならない」と述べるなど、テロ対策を強化するため、来月18日までの今の国会で法案を成立させたいとしています。
これに対して、野党側は、民進党の蓮舫代表が「『共謀罪』は刑法の体系を大きく変えるものであり、時間が来たからといって審議を打ち切って、強行採決で終わらせる問題ではない」と述べるなど、罪の新設は憲法が保障する内心の自由を侵害する可能性が極めて高いとして、廃案に追い込みたい考えです。
さらに、民進党などは、国家戦略特区に指定された愛媛県今治市に学校法人「加計学園」が計画している大学の獣医学部の新設をめぐって、行政の在り方がゆがめられていないか明らかにする必要があるとして、文部科学省の前川前事務次官の証人喚問と、衆参両院の予算委員会での集中審議の開催を与党側に迫る方針です。
与党側は、前川氏の証人喚問には応じない方針ですが、予算委員会での集中審議の開催については、「テロ等準備罪」を新設する法案の参議院での審議を円滑に進めるためにも前向きに調整を進める方針で、会期末まで3週間を切って国会終盤を迎えた中で、与野党の駆け引きが激しくなっていく見通しです。
ソース:NHK ニュース