Hiện Furigana
米韓大統領 初の会談 立場の違いものぞかせる
2017-06-30 21:03:56

アメリカのトランプ大統領と韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領はワシントンで初めて会談し、北朝鮮には「断固たる対応が必要だ」として圧力を強めることで一致した一方、ムン大統領は北朝鮮との対話の必要性にも言及するなど、両国の立場の違いものぞかせました。
アメリカのトランプ大統領と韓国のムン・ジェイン大統領は30日、ワシントンのホワイトハウスで初めて会談したあと共同で記者発表を行いました。この中で、トランプ大統領は核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮について、「断固たる対応が必要だ。忍耐は終わり、北朝鮮という脅威から同盟国を守るため、日本や韓国などとともに幅広い分野で対応を取る」と述べ、経済制裁などを通じて圧力を強めていく構えを改めて示しました。
そして、「すべての関係国が制裁を履行し、北朝鮮によりよい道を選ぶよう要求すべきだ」と述べて、中国を念頭にさらなる取り組みを求めました。
一方、ムン大統領はアメリカとの同盟関係をもとに、「北の威嚇や挑発には断固とした対応を取る」として、トランプ大統領と足並みをそろえる姿勢を示しました。
そのうえで、「制裁と対話を活用した段階的かつ包括的なアプローチで、北の核問題を根源的に解決するという考え方で一致した」と述べ、北朝鮮との対話の必要性にも言及し、アメリカ側から一定の理解を得たという認識を強調しました。
ただ、トランプ政権は北朝鮮との対話について時期尚早だとしているほか、両首脳は今回、韓国での本格運用をめぐって溝のあるアメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」には触れないなど、両国の立場の違いものぞかせました。
そして、「すべての関係国が制裁を履行し、北朝鮮によりよい道を選ぶよう要求すべきだ」と述べて、中国を念頭にさらなる取り組みを求めました。
一方、ムン大統領はアメリカとの同盟関係をもとに、「北の威嚇や挑発には断固とした対応を取る」として、トランプ大統領と足並みをそろえる姿勢を示しました。
そのうえで、「制裁と対話を活用した段階的かつ包括的なアプローチで、北の核問題を根源的に解決するという考え方で一致した」と述べ、北朝鮮との対話の必要性にも言及し、アメリカ側から一定の理解を得たという認識を強調しました。
ただ、トランプ政権は北朝鮮との対話について時期尚早だとしているほか、両首脳は今回、韓国での本格運用をめぐって溝のあるアメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」には触れないなど、両国の立場の違いものぞかせました。
トランプ大統領 FTA見直しに意欲
アメリカのトランプ大統領は首脳会談後の共同記者発表で、韓国とFTA=自由貿易協定を結んで以来、貿易赤字が膨らんでいるとしたうえで、「韓国とのFTAは必ずしもよい協定ではない。私たちは自動車や鉄鋼をめぐる難しい貿易問題について意見を交わした。ムン大統領は公正な競争環境の実現に取り組むだろう」と述べ、韓国とのFTAの見直しに強い意欲を示しました。
これに対して、ムン大統領は「両国の経済協力は同盟関係の未来志向の発展に向けて、重要な柱となっている」と述べるにとどまり、FTAについては言及しませんでした。
また、首脳会談に先立って、トランプ大統領から発言を促されたロス商務長官は「韓国に対する貿易不均衡は、FTAが発効してから倍増している。アメリカの輸出企業にとって、韓国にはたくさんの非関税障壁がある」と述べ、韓国側に自動車の市場開放を強く求めました。
トランプ政権は最重要課題の一つと位置づける貿易赤字の削減に向けて、同盟国に対しても国益を最優先にした要求をつきつける姿勢を鮮明にしていて、今後、日本に対しても農作物の市場開放などを求めて圧力をかけてくることが予想されます。
これに対して、ムン大統領は「両国の経済協力は同盟関係の未来志向の発展に向けて、重要な柱となっている」と述べるにとどまり、FTAについては言及しませんでした。
また、首脳会談に先立って、トランプ大統領から発言を促されたロス商務長官は「韓国に対する貿易不均衡は、FTAが発効してから倍増している。アメリカの輸出企業にとって、韓国にはたくさんの非関税障壁がある」と述べ、韓国側に自動車の市場開放を強く求めました。
トランプ政権は最重要課題の一つと位置づける貿易赤字の削減に向けて、同盟国に対しても国益を最優先にした要求をつきつける姿勢を鮮明にしていて、今後、日本に対しても農作物の市場開放などを求めて圧力をかけてくることが予想されます。
ソース:NHK ニュース