Hiện Furigana
“心を持つ”AIロボットが登場 動きで感情を表現
2017-07-11 06:42:14

AI=人工知能は、膨大なデータをみずから学習し、判断の精度を上げていくコンピューターで、最近ではカメラと組み合わせて人を識別したり、表情を読み取ったりする技術の開発も進んでいます。
11日発表されたのは、アメリカのベンチャー企業が開発したおもちゃのロボットです。うたい文句は、“心を持つ”ロボットで、AIとカメラで周りの人の表情や物体の位置などを読み取り、それに応じて1000通りの感情を表現するということです。
例えば、近くにいる人が笑っていると判断すれば、ディスプレーに笑顔を表示し、顔と腕を上下に動かして喜びを表現したり、近くに積み上げられたブロックに腕が届かないと判断すると、腕を激しく上下に動かしてもどかしさを表現したりします。
このベンチャー企業では、今後、AIとカメラで人を識別する高度な防犯システムの開発も進めたいとしています。
このロボットを開発した「アンキ」のボリス・ソフマンCEOは「この技術は、おもちゃだけでなく、家の管理などさまざまな分野に使われる可能性があると思う」と話しています。
このロボットは、日本の大手おもちゃメーカーがことし9月から国内で販売する計画で、価格は2万7000円程度になる見通しです。
11日発表されたのは、アメリカのベンチャー企業が開発したおもちゃのロボットです。うたい文句は、“心を持つ”ロボットで、AIとカメラで周りの人の表情や物体の位置などを読み取り、それに応じて1000通りの感情を表現するということです。
例えば、近くにいる人が笑っていると判断すれば、ディスプレーに笑顔を表示し、顔と腕を上下に動かして喜びを表現したり、近くに積み上げられたブロックに腕が届かないと判断すると、腕を激しく上下に動かしてもどかしさを表現したりします。
このベンチャー企業では、今後、AIとカメラで人を識別する高度な防犯システムの開発も進めたいとしています。
このロボットを開発した「アンキ」のボリス・ソフマンCEOは「この技術は、おもちゃだけでなく、家の管理などさまざまな分野に使われる可能性があると思う」と話しています。
このロボットは、日本の大手おもちゃメーカーがことし9月から国内で販売する計画で、価格は2万7000円程度になる見通しです。
“人の表情を読み取る” さまざまな動き
AI=人工知能は、今回のおもちゃのロボットのように、画像認識の技術と組み合わせて、人の表情を読み取る技術をさまざまな分野で活用しようという動きが出始めています。
広告の分野では、鏡にうつった人の表情や特徴を分析して、その人にあった広告を表示するシステムを、日本マイクロソフトと広告代理店の博報堂が共同開発しました。例えば、鏡にうつった人の表情が疲れていると分析した場合には栄養ドリンク、ひげを生やしていると判断した場合には、ひげそり用のクリームといった具合にその人にあわせた広告を、鏡になっていた画面に表示します。商業施設や化粧品メーカーが関心を寄せているということで、ことしの夏にも実用化したいということです。
一方、高知県の山あいの町、本山町では、表情を読み取る技術を高齢者の健康維持に生かそうという試みが行われました。
高齢者に自分で料理をしてもらうことで健康管理につなげようという本山町の「リハビリキッチン活動」で、参加者の表情をAIで分析し、満足度を測定することで活動内容の改善につなげようというものです。
参加者の表情を撮影した500万枚以上の画像をコンピューターに学習させたうえで、笑顔であれば、満足度が高いという仮説を立てて測定を行いました。
ただ、実際には、料理に集中しているために真剣な表情をしている人もいて、笑顔だけで満足度をはかることは難しいことが分かり、会話の量や人の動きも参考にすることにしました。
本山町のこの試みは、現在は、予算の関係などから取りやめているということですが、AIで表情を分析する技術は、さまざまな分野で実用化に向けた取り組みが進められています。
広告の分野では、鏡にうつった人の表情や特徴を分析して、その人にあった広告を表示するシステムを、日本マイクロソフトと広告代理店の博報堂が共同開発しました。例えば、鏡にうつった人の表情が疲れていると分析した場合には栄養ドリンク、ひげを生やしていると判断した場合には、ひげそり用のクリームといった具合にその人にあわせた広告を、鏡になっていた画面に表示します。商業施設や化粧品メーカーが関心を寄せているということで、ことしの夏にも実用化したいということです。
一方、高知県の山あいの町、本山町では、表情を読み取る技術を高齢者の健康維持に生かそうという試みが行われました。
高齢者に自分で料理をしてもらうことで健康管理につなげようという本山町の「リハビリキッチン活動」で、参加者の表情をAIで分析し、満足度を測定することで活動内容の改善につなげようというものです。
参加者の表情を撮影した500万枚以上の画像をコンピューターに学習させたうえで、笑顔であれば、満足度が高いという仮説を立てて測定を行いました。
ただ、実際には、料理に集中しているために真剣な表情をしている人もいて、笑顔だけで満足度をはかることは難しいことが分かり、会話の量や人の動きも参考にすることにしました。
本山町のこの試みは、現在は、予算の関係などから取りやめているということですが、AIで表情を分析する技術は、さまざまな分野で実用化に向けた取り組みが進められています。
ソース:NHK ニュース