元もと徴用ちょうよう工こう問題もんだい ムン大統領だいとうりょうは解決かいけつ済ずみの立場たちば 韓国かんこく大統領だいとうりょう府ふ

太平洋たいへいよう戦争せんそう中ちゅうに日本にっぽんの工場こうじょうで働はたらかされた韓国かんこくの元もと徴用ちょうよう工こうの問題もんだいをめぐり、日本にっぽんでムン・ジェイン（文ぶん在ざい寅とら）大統領だいとうりょうの発言はつげんへの懸念けねんが強つよまる中なか、韓国かんこく大統領だいとうりょう府ふは、大統領だいとうりょうは日本にっぽん政府せいふと同様どうように、日にち韓かん請求せいきゅう権けん・経済けいざい協力きょうりょく協定きょうていによって解決かいけつされたという立場たちばだと説明せつめいしました。

韓国かんこく大統領だいとうりょう府ふによりますと、ムン・ジェイン大統領だいとうりょうは、２に５ご日にちに行おこなわれた安倍あべ総理そうり大臣だいじんとの電話でんわ会談かいだんで、太平洋たいへいよう戦争せんそう中ちゅうに日本にっぽんの工場こうじょうで働はたらかされた元もと徴用ちょうよう工こうの問題もんだいについて、「歴史れきし問題もんだいが両国りょうこくの未来みらい志向しこう的てきな関係かんけい発展はってんの足あしかせになるべきではない」と述のべました。

これに関にかんして、大統領だいとうりょう府ふの当局とうきょく者しゃは記者きしゃ団だんに対にたいし、ムン大統領だいとうりょうは日本にっぽん政府せいふと同様どうように、徴用ちょうよう工こう問題もんだいは１いち９きゅう６ろく５ご年ねんの日にち韓かん請求せいきゅう権けん・経済けいざい協力きょうりょく協定きょうていによって解決かいけつされたという立場たちばだと説明せつめいしました。

ムン大統領だいとうりょうは今月こんげつ、元もと徴用ちょうよう工こうらが日本にっぽん企業きぎょうに損害そんがい賠償ばいしょうを求もとめている裁判さいばんについて、「個人こじんの請求せいきゅう権けんは消滅しょうめつしていない」とする韓国かんこくの最高さいこう裁判所さいばんしょなどの判断はんだんに触ふれ、「韓国かんこく政府せいふはそうした立場たちばから歴史れきし問題もんだいに臨のぞんでいる」と述のべていました。

この発言はつげんについても、大統領だいとうりょう府ふの当局とうきょく者しゃは「司法しほうの判断はんだんを説明せつめいしただけで、国家こっか間かんの問題もんだいとしては解決かいけつ済ずみだという従来じゅうらいの政府せいふ見解けんかいを変かえたものではない」と指摘してきしました。

元もと徴用ちょうよう工こうの問題もんだいをめぐって、日本にっぽんではムン大統領だいとうりょうの発言はつげんから、「韓国かんこくが従来じゅうらいの立場たちばを覆くつがえしたのではないか」との懸念けねんが強つよまっていたことから、これを打ち消うちけそうとしたものと見みられます。

ソース：NHK ニュース