国立こくりつ循環じゅんかん器き病びょう研究けんきゅうセンター 時間じかん外がい３さん０ぜろ０ぜろ時間じかんの労使ろうし協定きょうてい

大阪おおさか・吹田すいた市しの国立こくりつ循環じゅんかん器き病びょう研究けんきゅうセンターが、医師いしなどの時間じかん外がい労働ろうどうを最大さいだいで月つき３さん０ぜろ０ぜろ時間じかんまで可能かのうにする労使ろうし協定きょうていを結むすんでいたことがわかりました。国くにがいわゆる「過労かろう死しライン」に定さだめている１いちか月かげつでおおむね１いち０ぜろ０ぜろ時間じかんを大幅おおはばに超こえ、センター側がわは見直みなおす方向ほうこうで検討けんとうしたいとしています。

これは過労かろう死し問題もんだいに取り組とりくむ弁護士べんごしが情報じょうほう公開こうかい請求せいきゅうを行おこなって明あきらかになりました。

それによりますと、国立こくりつ循環じゅんかん器き病びょう研究けんきゅうセンターは医師いしや看護かんご師しなどおよそ７なな０ぜろ０ぜろ人にんの職員しょくいんについて、特別とくべつな事情じじょうがある場合ばあい、時間じかん外がい労働ろうどうの上限じょうげんを最大さいだいで月つき３さん０ぜろ０ぜろ時間じかん、年間ねんかんで２に０ぜろ７なな０ぜろ時間じかんまで延長えんちょうできるとする、労働ろうどう基準きじゅん法ほうに基もとづく「３さん６ろく協定きょうてい」を労使ろうし間かんで結むすんでいるということです。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは時間じかん外がい労働ろうどうが１いちか月かげつでおおむね１いち０ぜろ０ぜろ時間じかんを超こえた場合ばあいなどを、労災ろうさいの基準きじゅんとなる「過労かろう死しライン」に定さだめていて、協定きょうていが認みとめる時間じかんはこれを大幅おおはばに上回うわまわっています。

センターによりますと、この半年はんとしほどの時間じかん外がい労働ろうどうは長ながい職員しょくいんでも月つき１いち０ぜろ０ぜろ時間じかんを超こえない程度ていどで、これまで実際じっさいに月つき３さん０ぜろ０ぜろ時間じかんに達たっしたことはないということです。

国立こくりつ循環じゅんかん器き病びょう研究けんきゅうセンターは「専門せんもん性せいの高たかい医療いりょう機関きかんで、緊急きんきゅうの事態じたいに備そなえる必要ひつようがある。今後こんごは国くにの議論ぎろんを踏ふまえながら見直みなおす方向ほうこうで検討けんとうしたい」としています。

一方いっぽう、情報じょうほう公開こうかい請求せいきゅうを行おこなった過労かろう死し弁護べんご団だん全国ぜんこく連絡れんらく会議かいぎの代表だいひょう幹事かんじを務つとめる松丸まつまる正ただし弁護士べんごしは「過労かろう死しラインを大幅おおはばに上回うわまわる協定きょうていが容認ようにんされているのは問題もんだいだ。たとえ医師いしであっても労働ろうどう時間じかんに歯止はどめをかける制度せいどを早急そうきゅうに設もうける必要ひつようがある」と指摘してきしています。

ソース：NHK ニュース