循環じゅんかん器き疾患しっかんの遠隔えんかく治療ちりょうを全国ぜんこく初はつの実用じつよう化か 茨城いばらき つくば

大学だいがく病院びょういんと地方ちほうの病院びょういんが映像えいぞうや音声おんせいをリアルタイムに共有きょうゆうすることで心筋しんきん梗塞こうそくなどの手術しゅじゅつをサポートする遠隔えんかく治療ちりょうが、茨城いばらき県けんつくば市しの大学だいがく病院びょういんで始はじまることになりました。大学だいがく病院びょういんによりますと、循環じゅんかん器きに疾患しっかんのある患者かんじゃに対にたいする遠隔えんかく治療ちりょうの実用じつよう化かは全国ぜんこくで初はじめてだということで、地域ちいき医療いりょうの充実じゅうじつにつながると期待きたいされています。

これは、つくば市しの筑波つくば大学だいがく附属ふぞく病院びょういんと茨城いばらき県けん神栖かみす市しの神栖かみす済生会さいせいかい病院びょういんが連携れんけいして始はじめるものです。

このシステムでは、まず、地方ちほうの病院びょういんで行おこなわれる心筋しんきん梗塞こうそくや狭心症きょうしんしょうなど循環じゅんかん器きに疾患しっかんがある患者かんじゃの手術しゅじゅつの際さいに、手術しゅじゅつ中ちゅうのＸ線えっくすせん映像えいぞうと音声おんせいが大学だいがく病院びょういん側がわにリアルタイムで送おくられてきます。

それに対にたいして大学だいがく病院びょういんの専門医せんもんいが映像えいぞうを確認かくにんして、画面がめん上じょうにアドバイスを書き込かきこむなど手術しゅじゅつをサポートするということです。

１いち０ぜろ万まん人にん当あたりの医師いしの数かずが全国ぜんこくで２に番目ばんめに少すくない茨城いばらき県けんの中なかでも、神栖かみす市しのある地域ちいきは最もっとも医師いし不足ふそくが深刻しんこくで、新あらたなシステムでより高度こうどな治療ちりょうが迅速じんそくに行おこなえるようになり、医師いしの育成いくせいにもつながると期待きたいされています。

大学だいがく病院びょういんによりますと、循環じゅんかん器きに疾患しっかんのある患者かんじゃに対にたいする遠隔えんかく治療ちりょうの実用じつよう化かは全国ぜんこくで初はじめてだということで、筑波つくば大学だいがく附属ふぞく病院びょういん循環じゅんかん器き内科ないかの青沼あおぬま和隆かずたか教授きょうじゅは「大学だいがく病院びょういんの医師いしが手術しゅじゅつに立ち会たちあっているのと同おなじ環境かんきょうを作つくることができるので、今後こんごは救急きゅうきゅう医療いりょうなどにも応用おうようしたい」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース