Hiện Furigana
日朝首脳会談からきょうで15年 危機感強める拉致被害者家族
2017-09-16 19:48:19

北朝鮮が初めて拉致を認めた日朝首脳会談から17日で15年になります。この間、帰国した5人以外の拉致被害者について進展はなく、被害者の家族は帰国への展望が開けないまま、高齢化と核・ミサイルの問題が重くのしかかる現状に危機感を強めています。
15年前の17日に行われた日朝首脳会談で、北朝鮮は初めて拉致を認め5人の被害者が帰国しましたが、安否がわからない拉致被害者は、政府が認定しているだけでも12人に上っています。
この間、被害者12人の親のうち5人が亡くなり、健在な親は中学1年の時に拉致された横田めぐみさんの両親など5人となっていますが、全員が80代と90代で、問題の解決は時間との闘いの局面に入っています。
それに加え、北朝鮮による軍事的な挑発行動が拉致問題にも影を落としていて、被害者家族の間には核とミサイル開発に注目が集まる中、拉致問題を最優先にした北朝鮮との交渉が難しくなり、問題が埋没しかねないという懸念が強まっています。
拉致問題をめぐっては、19日で最初の事件の発生から40年が経過しますが、帰国への展望は開けないままで、高齢化に加え核とミサイルの問題が重くのしかかる中、被害者家族は危機感を強めています。
この間、被害者12人の親のうち5人が亡くなり、健在な親は中学1年の時に拉致された横田めぐみさんの両親など5人となっていますが、全員が80代と90代で、問題の解決は時間との闘いの局面に入っています。
それに加え、北朝鮮による軍事的な挑発行動が拉致問題にも影を落としていて、被害者家族の間には核とミサイル開発に注目が集まる中、拉致問題を最優先にした北朝鮮との交渉が難しくなり、問題が埋没しかねないという懸念が強まっています。
拉致問題をめぐっては、19日で最初の事件の発生から40年が経過しますが、帰国への展望は開けないままで、高齢化に加え核とミサイルの問題が重くのしかかる中、被害者家族は危機感を強めています。
飯塚繁雄さん「政府は拉致問題最優先をもっと打ち出して」
拉致被害者の家族会代表で、田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さん(79)は「私たちも年を取り肉体的にも精神的にも衰えてきていて、その状況が15年のうちにずいぶん進んでしまった。被害者の帰りを待つ家族が誰もいなくなってしまうという悲劇は避けたい」と心境を語りました。
そのうえで「核・ミサイルの問題に拉致問題が吹き飛ばされてしまわないか懸念しています。拉致問題の解決が長引いている原因が、核とミサイルの問題にあるということにはしてもらいたくない。北朝鮮への制裁や国際社会との連携は必要かもしれないが、ここにどうやって拉致問題を入れていくのか。政府はいかなる状況であっても、拉致問題は最優先だともっと打ち出してほしい」と求めました。
そのうえで「核・ミサイルの問題に拉致問題が吹き飛ばされてしまわないか懸念しています。拉致問題の解決が長引いている原因が、核とミサイルの問題にあるということにはしてもらいたくない。北朝鮮への制裁や国際社会との連携は必要かもしれないが、ここにどうやって拉致問題を入れていくのか。政府はいかなる状況であっても、拉致問題は最優先だともっと打ち出してほしい」と求めました。
ソース:NHK ニュース