Hiện Furigana
メキシコ地震 225人の死亡確認 懸命な救出活動続く
2017-09-20 20:16:34

メキシコ中部でマグニチュード7.1の地震が起きてから丸1日がたち、これまでに225人の死亡が確認されました。現地では、大勢の子どもが巻き込まれたと見られる小学校の倒壊現場などで懸命な救出活動が続いています。
メキシコ中部で現地時間の19日午後1時すぎ(日本時間の20日未明)に起きたマグニチュード7.1の地震は、発生から丸1日が経ちました。
当局によりますと、これまでに225人の死亡が確認され、今も多くの人が倒壊した建物の下に取り残されていると見られます。
このうち首都メキシコシティー郊外にある倒壊した小学校では、警察や軍などが夜を徹して救出活動を続けています。
現場で取材に応じた医師の1人は、「当時、学校にはおよそ400人の子どもたちがいた。多くは助け出したが、まだ行方がわからない子どももいる」と話しています。これまでに校舎の倒壊に巻き込まれた20人以上の子どもの死亡が確認されていて、学校の前では、救助活動の様子を心配そうに見守る女性や、その場で泣き崩れる人たちの姿が見られました。
メキシコのペニャニエト大統領は20日、ツイッターに「最優先すべきなのは、倒壊した建物に閉じ込められた人たちの救出とけが人の治療だ。命を救うため1分1秒を争う事態だ」と投稿し、救出に全力を注ぐ考えを示しました。
当局によりますと、これまでに225人の死亡が確認され、今も多くの人が倒壊した建物の下に取り残されていると見られます。
このうち首都メキシコシティー郊外にある倒壊した小学校では、警察や軍などが夜を徹して救出活動を続けています。
現場で取材に応じた医師の1人は、「当時、学校にはおよそ400人の子どもたちがいた。多くは助け出したが、まだ行方がわからない子どももいる」と話しています。これまでに校舎の倒壊に巻き込まれた20人以上の子どもの死亡が確認されていて、学校の前では、救助活動の様子を心配そうに見守る女性や、その場で泣き崩れる人たちの姿が見られました。
メキシコのペニャニエト大統領は20日、ツイッターに「最優先すべきなのは、倒壊した建物に閉じ込められた人たちの救出とけが人の治療だ。命を救うため1分1秒を争う事態だ」と投稿し、救出に全力を注ぐ考えを示しました。
一夜明け救出作業続く
地震の発生から一夜が明けた20日、多くのビルが倒壊した首都メキシコシティーの中心部では、崩れた建物の下に取り残された人たちの救出作業が続いています。
救出作業はがれきがさらに崩れないよう、手作業などで慎重に進められ、現場周辺では、家族や友人などが祈るような表情で生存者発見の知らせを待っていました。このうち医療関係の事務所や会計事務所などが入っていたという7階建てのオフィスビルが倒壊した現場からは、これまでに26人が救出されたものの、少なくとも38人の行方がわかっていないということです。
現場にいたハビエル・サウセドさんは、そのビルで働いていた27歳の息子と地震のあと連絡が取れなくなっていると話していました。
サウセドさんは、19日午後6時に家族とともに駆けつけ、そのまま現場で一夜を過ごして息子の救出を待っているということで、「居ても立ってもいられません。息子のことはいまだ何もわからず、私には何もできません。とても苦しく悲しいですが、生きて救出されている人がいるので希望は捨てていません」と話していました。
またビルで働いていた弟の行方がわからなくなっているという37歳の男性は、地震のあと建物の中に取り残された人から電話を受けた人がいるとしたうえで、「まだ生きている人がいるので救出に大きな機材は使わないでほしい。弟は生きていると信じている」と話していました。
救出作業はがれきがさらに崩れないよう、手作業などで慎重に進められ、現場周辺では、家族や友人などが祈るような表情で生存者発見の知らせを待っていました。このうち医療関係の事務所や会計事務所などが入っていたという7階建てのオフィスビルが倒壊した現場からは、これまでに26人が救出されたものの、少なくとも38人の行方がわかっていないということです。
現場にいたハビエル・サウセドさんは、そのビルで働いていた27歳の息子と地震のあと連絡が取れなくなっていると話していました。
サウセドさんは、19日午後6時に家族とともに駆けつけ、そのまま現場で一夜を過ごして息子の救出を待っているということで、「居ても立ってもいられません。息子のことはいまだ何もわからず、私には何もできません。とても苦しく悲しいですが、生きて救出されている人がいるので希望は捨てていません」と話していました。
またビルで働いていた弟の行方がわからなくなっているという37歳の男性は、地震のあと建物の中に取り残された人から電話を受けた人がいるとしたうえで、「まだ生きている人がいるので救出に大きな機材は使わないでほしい。弟は生きていると信じている」と話していました。
小学校が倒壊 20人以上の死亡確認
首都メキシコシティー郊外にある小学校は、今回の地震で校舎が倒壊しました。当時、校舎内には多くの児童がいたということで、建物の下敷きになりこれまでに20人以上の死亡が確認されています。
警察や軍による捜索活動が夜を徹して行われ、がれきを撤去したり、犬を使ったりして行方不明者の捜索が続けられています。また学校の前では捜索の様子を心配そうに見守る女性やその場で泣き崩れる人たちの姿が見られました。
警察や軍による捜索活動が夜を徹して行われ、がれきを撤去したり、犬を使ったりして行方不明者の捜索が続けられています。また学校の前では捜索の様子を心配そうに見守る女性やその場で泣き崩れる人たちの姿が見られました。
病院では大勢がけがの手当て
首都メキシコシティー中心部のビルの倒壊現場に近い病院では、助け出されたりけがをしたりした多くの人たちが手当てを受けています。
このうちけがをした足の治療を受けていた23歳のルピタ・ドミンゲスさんは、地震が起きた時、飲食店で働いていて地下の倉庫にいたということです。
建物自体が大きく揺れるように感じ、仲間と一緒になんとか地上に逃れた直後に建物が崩れたということで、「もう逃げられないと感じた。本当に死ぬところでした。
このような恐怖は今まで感じたことがなかったです」と涙を浮かべながら話していました。
このうちけがをした足の治療を受けていた23歳のルピタ・ドミンゲスさんは、地震が起きた時、飲食店で働いていて地下の倉庫にいたということです。
建物自体が大きく揺れるように感じ、仲間と一緒になんとか地上に逃れた直後に建物が崩れたということで、「もう逃げられないと感じた。本当に死ぬところでした。
このような恐怖は今まで感じたことがなかったです」と涙を浮かべながら話していました。
日本企業に大きな被害の情報無し
JETRO=日本貿易振興機構メキシコ事務所によりますと、これまでに日本企業に大きな被害が出たという情報は入っていないということです。
メキシコには自動車関連を中心におよそ1100社の日本企業が進出しています。
このうち今回の地震で被害が出ている首都メキシコシティーには215社、またモレロス州には10社、メキシコ州には36社がそれぞれ進出しています。
メキシコシティーには現地の本社機能として事務所を構える企業が多くあります。
JETROによりますと、地震から一夜明けた20日の時点で、日本の商社や金融機関が多い市内のオフィス街では、一部でビルのガラスが割れたり外壁がはがれたりする被害はあったものの、建物の倒壊はなかったということです。
また一時止まっていた地下鉄や鉄道はすでに復旧したほか、電話などの通信状況も改善していて経済活動はおおむね通常どおり行われているということです。
ただ、一大消費地のメキシコシティーの周辺には、日本の電機メーカーや食品メーカーなどが商品を保管している倉庫が多くあり、今回の激しい揺れで影響を受けた可能性はあると指摘しています。
メキシコには自動車関連を中心におよそ1100社の日本企業が進出しています。
このうち今回の地震で被害が出ている首都メキシコシティーには215社、またモレロス州には10社、メキシコ州には36社がそれぞれ進出しています。
メキシコシティーには現地の本社機能として事務所を構える企業が多くあります。
JETROによりますと、地震から一夜明けた20日の時点で、日本の商社や金融機関が多い市内のオフィス街では、一部でビルのガラスが割れたり外壁がはがれたりする被害はあったものの、建物の倒壊はなかったということです。
また一時止まっていた地下鉄や鉄道はすでに復旧したほか、電話などの通信状況も改善していて経済活動はおおむね通常どおり行われているということです。
ただ、一大消費地のメキシコシティーの周辺には、日本の電機メーカーや食品メーカーなどが商品を保管している倉庫が多くあり、今回の激しい揺れで影響を受けた可能性はあると指摘しています。
ソース:NHK ニュース