被災ひさい者しゃの心こころの支ささえ 「おのくん」誕生たんじょうの仮設かせつ閉鎖へいさ 宮城みやぎ

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい者しゃの心こころの支ささえにもなっていた、サルの人形にんぎょう「おのくん」が生うまれたことで知しられる宮城みやぎ県けん東松島ひがしまつしま市しの仮設かせつ住宅じゅうたくが、３さん０ぜろ日にちで閉鎖へいさされることになり、かつての住民じゅうみんなどが集あつまって感謝かんしゃ祭さいが開ひらかれました。

靴下くつしたでできたサルの人形にんぎょう「おのくん」は、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの翌年よくねんから、東松島ひがしまつしま市しの「小野おの駅前えきまえ応急おうきゅう仮設かせつ住宅じゅうたく」の主婦しゅふたちが製作せいさくを始はじめました。

この仮設かせつ住宅じゅうたくには８はち０ぜろ世帯せたいほどが入居にゅうきょしていましたが、生活せいかつの再建さいけんが進すすんだほか、災害さいがい公営こうえい住宅じゅうたくへの転居てんきょも増ふえたことから、３さん０ぜろ日にちで閉鎖へいさされることになりました。

３さん０ぜろ日にちはかつての住民じゅうみんや、「おのくん」を買かったことがある人ひとたちが集あつまって感謝かんしゃ祭さいが開ひらかれ、「おのくん」の着ちゃくぐるみがギターを演奏えんそうして会場かいじょうを盛り上もりあげたあと、自治じち会長かいちょうの武田たけだ文子ふみこさんが「購入こうにゅうしてくれた人ひとたちやボランティアの支ささえで、これまでやって来やってこられました」と感謝かんしゃの気持きもちを述のべました。

「おのくん」は、仮設かせつ住宅じゅうたくの名前なまえからつけられた愛称あいしょうや愛あいらしいルックスが人気にんきを集あつめ、およそ１いち０ぜろ万まん体たいが作つくられたほか、絵本えほんやバッジなどの関連かんれんグッズも販売はんばいされ、被災ひさい地ちの人々ひとびとの生活せいかつや心こころの支ささえにもなってきました。

ハワイから訪おとずれた４よん０ぜろ代だいの女性じょせいは「そもそも仮設かせつ住宅じゅうたくがまだあるということを知しらない人ひとも多おおいと思おもいます。おのくんが被災ひさい地ちの現状げんじょうを知しらせるきっかけになっていたのではと思おもいます」と話はなしていました。

ソース：NHK ニュース