ガソリン価格かかく ２に年ねん１いちか月かげつぶり高値たかね水準すいじゅんに

今週こんしゅうのレギュラーガソリンの小売こうり価格かかくは、産油さんゆ国こくが協調きょうちょうして減産げんさんしたことで原油げんゆ価格かかくが上昇じょうしょうしていることから、全国ぜんこく平均へいきんで１いちリットル当あたり１いち３さん４よん．９きゅう円えんと、２に年ねん１いちか月かげつぶりの水準すいじゅんに値上ねあがりしました。

資源エネルギー庁しげんえねるぎ-ちょうから調査ちょうさを委託いたくされている石油せきゆ情報じょうほうセンターによりますと、１いち０ぜろ日にち時点じてんのレギュラーガソリンの小売こうり価格かかくは全国ぜんこく平均へいきんで１いちリットル当あたり１いち３さん４よん．９きゅう円えんと、先週せんしゅうに比くらべて１いち．２に円えん値上ねあがりました。

レギュラーガソリンの値上ねあがりはこれで４よん週しゅう連続れんぞくとなり、２に年ねん１いちか月かげつぶりの水準すいじゅんに上昇じょうしょうしています。また、都道とどう府県ふけんごとに見みても、今週こんしゅうはすべてで値上ねあがりしています。

これは、ＯＰＥＣおぺっく＝石油せきゆ輸出ゆしゅつ国こく機構きこうの加盟かめい国こくと非ひ加盟かめい国こくの産油さんゆ国こくが協調きょうちょうして原油げんゆを減産げんさんしていることに加くわえ、アメリカのシェールオイルも生産せいさんが伸のびていないため、原油げんゆ価格かかくが上昇じょうしょうしたことが要因よういんです。

今後こんごの見通みとおしについて、石油せきゆ情報じょうほうセンターは「来月らいげつ予定よていされているＯＰＥＣおぺっくの総会そうかいに向むけて、中東ちゅうとう各国かっこくが協調きょうちょう減産げんさんを続つづけようという動うごきを活発かっぱつ化かさせているため、今後こんご、原油げんゆ価格かかくがさらに値上ねあがりして、ガソリン価格かかくも上昇じょうしょうする可能かのう性せいもある」と話はなしています。

価格かかくの推移すいい

ことしのレギュラーガソリンの小売こうり価格かかくは１いち３さん０ぜろ円えん台だいで推移すいいしてきました。

ことし４月しがつに１いち３さん４よん円えん台だいになりましたが、その後そのご、夏なつにかけては、産油さんゆ国こくの減産げんさんとアメリカのシェールオイルの増産ぞうさんという逆ぎゃくの動うごきがきっ抗きっこうして、１いち３さん１いち円えん前後ぜんごで落ち着おちついていました。

しかし、シェールオイルの生産せいさんが伸のびなくなったことで、原油げんゆ価格かかくの上昇じょうしょうが続つづき、その影響えいきょうで先月せんげつ中旬ちゅうじゅんからはガソリン価格かかくも値上ねあがりしています。このため、先月せんげつ１いち１いち日にち時点じてんでは全国ぜんこく平均へいきんで１いちリットル当あたり１いち３さん１いち．３さん円えんだったレギュラーガソリンの価格かかくは、この１いちか月かげつ間かんで３さん円えん以上いじょう、値上ねあがりしました。
さらに、去年きょねんの同おなじ時期じきに比くらべると、現在げんざいのガソリン価格かかくは１いち２に円えん余あまり高たかい水準すいじゅんになっています。

専門せんもん家か「価格かかくが一方いっぽう的てきに上昇じょうしょうしていくことは考かんがえづらい」

ＪＯＧＭＥＣ＝石油せきゆ天然てんねんガス・金属きんぞく鉱物こうぶつ資源しげん機構きこうの野神のがみ隆之たかゆき主席しゅせきエコノミストは「原油げんゆ価格かかくの上昇じょうしょうに伴ともなってガソリンの価格かかくが上あがってきているが、過去かこと比くらべるとそこまで高たかい水準すいじゅんではなく、消費しょうひ者しゃや産業さんぎょう界かいに大おおきな影響えいきょうを与あたえるほどではない」としています。

そのうえで、今後こんごの見通みとおしについては、「アメリカのシェールオイルの生産せいさんが増ふえることも考かんがえられるため、今後こんご、価格かかくが一方いっぽう的てきに上昇じょうしょうしていくことは考かんがえづらい。ただ、イラクやイランなどでの地政学ちせいがくリスクが高たかまれば、想定そうていを超こえて価格かかくが上昇じょうしょうする可能かのう性せいもある」と述のべました。

ソース：NHK ニュース