国連こくれん 日本にっぽんの核かく廃絶はいぜつ決議けつぎ案あんに不満ふまん相次あいつぐ

ニューヨークの国連こくれん本部ほんぶで開ひらかれた委員いいん会かいで、日本にっぽんが提出ていしゅつした核兵器かくへいきの廃絶はいぜつを呼よびかける決議けつぎ案あんについて、ことし初はじめて採択さいたくされた核兵器かくへいき禁止きんし条約じょうやくへの言及げんきゅうがないなどと不満ふまんを表明ひょうめいする発言はつげんが相次あいつぎ、２に７なな日にちの採決さいけつでどれだけの支持しじを得えられるか注目ちゅうもくされます。

国連こくれん本部ほんぶで開ひらかれている軍縮ぐんしゅく問題もんだいを扱あつかう第だい１いち委員いいん会かいでは、２に６ろく日にち、各国かっこくが提出ていしゅつした核かく軍縮ぐんしゅくに関にかんする決議けつぎ案あんについて意見いけんが交かわされました。

日本にっぽんはこれまで２に４よん年ねん連続れんぞくで核兵器かくへいきの廃絶はいぜつを呼よびかける決議けつぎ案あんを提出ていしゅつし、採択さいたくされてきました。
今回こんかい、日本にっぽんが提出ていしゅつした決議けつぎ案あんは、北朝鮮きたちょうせんの脅威きょういを踏ふまえ、安全あんぜん保障ほしょうの重要じゅうよう性せいを強調きょうちょうする一方いっぽう、アメリカや日本にっぽんなどが反対はんたいし、核兵器かくへいきの非ひ保有ほゆう国こくなどの賛成さんせいで、ことし７月しちがつ、初はじめて採択さいたくされた核兵器かくへいき禁止きんし条約じょうやくには言及げんきゅうしていません。

委員いいん会かいでは、南アフリカみなみあふりかやブラジルなど条約じょうやくの推進すいしん国こくから支持しじできないという声こえが相次あいつぎ、このうち、去年きょねん日本にっぽんの決議けつぎ案あんの共同きょうどう提案ていあん国こくだったオーストリアのハイノツィ軍縮ぐんしゅく大使たいしは「核軍縮かくぐんしゅくより各国かっこくの信頼しんらい醸成じょうせいが先さきだとしており、核兵器かくへいきを禁止きんしする歴史れきし的てきな合意ごういを反映はんえいしていない」と述のべて、棄権きけんする考かんがえを示しめしました。

これに対にたいして、日本にっぽんの高こう見澤みさわ軍縮ぐんしゅく大使たいしは「決議けつぎ案あんは実践じっせん的てきで確たしかな方法ほうほうで核軍縮かくぐんしゅくを前進ぜんしんさせることを目指めざしている」と述のべて、理解りかいを求もとめました。

日本にっぽんの決議けつぎ案あんの共同きょうどう提案ていあん国こくは、現時点げんじてんで７なな０ぜろか国かこく余あまりと去年きょねんの１いち０ぜろ８はちか国かこくを大おおきく下回したまわっていて、２に７なな日にちに予定よていされている採決さいけつでどれだけの支持しじを得えられるか注目ちゅうもくされます。

河野こうの外相がいしょう「採択さいたくされることに期待きたい」

河野こうの外務がいむ大臣だいじんは、閣議かくぎのあと記者きしゃ団だんに対にたいし、「決議けつぎ案あんの最大さいだいの目的もくてきは、核兵器かくへいき禁止きんし条約じょうやくによって、核兵器かくへいき国こくと非ひ核兵器かくへいき国こくの間まや、非ひ核兵器かくへいき国こくの間まの分断ぶんだんも深ふかまったことから、核かく廃絶はいぜつに向むけた共通きょうつうの基盤きばんを作つくることと、核兵器かくへいき国こくをもう一度もういちど、核かく軍縮ぐんしゅくにしっかりとコミット・関与かんよさせることだ。核兵器かくへいき禁止きんし条約じょうやくに入はいらなかった国くにや、条約じょうやくに賛成さんせいした国くに、それに核兵器かくへいき国こくから、決議けつぎ案あんに賛成さんせいする国くにが出でて、採択さいたくされることを期待きたいしている」と述のべました。

ソース：NHK ニュース