梅毒ばいどく患者かんじゃ 現行げんこう統計とうけいで年間ねんかん過去かこ最多さいたの4568人にん

性せい感染かんせん症しょうの梅毒ばいどくについて、ことし全国ぜんこくの医療いりょう機関きかんから報告ほうこくされた患者かんじゃの数かずは今月こんげつ２に２に日にちまでに４よん５ご６ろく８はち人にんと、現在げんざいの統計とうけいを取とり始はじめた平成へいせい１いち１いち年ねん以来いらい、年間ねんかんの患者かんじゃ数すうとして最もっとも多おおくなりました。専門せんもんの医師いしは「不ふ特定とくてい多数たすうとの性せい交渉こうしょうを避さけ、不安ふあんに思おもったら医療いりょう機関きかんを受診じゅしんしてほしい」と呼よびかけています。

梅毒ばいどくは細菌さいきんによる感染かんせん症しょうで、性的せいてきな接触せっしょくなどによって感染かんせんして発疹はっしんなどの症状しょうじょうが出でて、放置ほうちすると血管けっかんが破裂はれつする原因げんいんになるほか、妊娠にんしん中ちゅうの母親ははおやが感染かんせんすると子こどもに重おもい障害しょうがいがおきるおそれがあります。

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょによりますと、ことしに入はいって今月こんげつ２に２に日にちまでに全国ぜんこくの医療いりょう機関きかんから報告ほうこくされた梅毒ばいどくの患者かんじゃ数すうは４よん５ご６ろく８はち人にんと、現在げんざいの方法ほうほうで統計とうけいを取とり始はじめた平成へいせい１いち１いち年ねん以降いこうの１いち９きゅう年間ねんかんで、年間ねんかんの患者かんじゃ数すうとして最もっとも多おおくなりました。

都道とどう府県ふけん別べつにみると、東京とうきょう都とが１いち４よん２に３さん人にんと最もっとも多おおく、次ついで大阪おおさか府ふが６ろく２に４よん人にん、愛知あいち県けんが２に７なな７なな人にん、神奈川かながわ県けんが２に５ご８はち人にんなどとなっています。
去年きょねんの同おなじ時期じきと比くらべて患者かんじゃ数すうが大幅おおはばに増ふえた都道とどう府県ふけんもあり、岡山おかやま県けんでは去年きょねんより４よん．３さん倍ばいの１いち３さん５ご人にん、広島ひろしま県けんでは２に．９きゅう倍ばいの１いち０ぜろ９きゅう人にんなどとなっています。

梅毒ばいどくの年間ねんかんの患者かんじゃ数すうは昭和しょうわ２に０ぜろ年代ねんだいには２に０ぜろ万まん人にん程度ていどとされていましたが、抗生こうせい物質ぶっしつの普及ふきゅうとともに減少げんしょう傾向けいこうを示しめし、平成へいせい９きゅう年ねんには５ご０ぜろ０ぜろ人にん程度ていどになりましたが、６ろく年ねんほど前まえから再ふたたび増加ぞうかに転てんじています。

梅毒ばいどくの診療しんりょうを長ながく続つづけているプライベートケアクリニック東京とうきょうの尾上おのえ泰彦やすひこ医師いしは「風俗ふうぞく産業さんぎょうに関かかわる人ひとで増加ぞうかし、最近さいきんでは一般いっぱんの若わかい女性じょせいや主婦しゅふでも増ふえている。梅毒ばいどくは感染かんせんの初期しょきは症状しょうじょうに気付きづきにくい特徴とくちょうがあり、不ふ特定とくてい多数たすうとの性せい交渉こうしょうを避さけるとともに、不安ふあんに思おもったら医療いりょう機関きかんを受診じゅしんしてほしい」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース