Hiện Furigana
9人遺体事件 「自殺」書き込み対策 続く模索
2017-11-01 19:29:36

インターネットを通じて、一緒に自殺する相手を募集するなどのケースはこれまでにも繰り返されてきました。
かつてはインターネットの掲示板に書き込むなど「自殺サイト」が中心でした。
平成17年には自殺サイトで知り合った男女3人に対し「一緒に自殺しよう」などと誘い出して殺害したとして前上博元死刑囚が逮捕され、すでに死刑が執行されています。
平成16年には自殺サイトで知り合った20歳から34歳の男女7人が埼玉県内の駐車場にとめたレンタカーの中で練炭を燃やして自殺するなど、ネットを通じて知り合い集団自殺するケースも少なくありません。
社会問題となった自殺サイトについては、対策が講じられてきました。
その一つとして、警察庁から委託を受けた民間団体の「インターネット・ホットラインセンター」では有害情報としてネット事業者に削除を要請するなどの対応を取っているということです。
こうした流れを受けて、近年では自殺サイトからツイッターに移行しているとされています。
ツイッター上で「#自殺募集」という言葉を検索すると、一緒に自殺する人を探すような内容の書き込みが投稿されていました。
「#自殺募集」以外にも「#自殺者募集」「#自殺願望」「#自殺仲間」といった自殺という言葉にハッシュタグがついた書き込みが多数投稿されています。
ツイッターでは、1人でいくつものアカウントをつくれることや匿名ででき個人の特定につながりづらいことが背景にあると見られています。
こうした状況についてSNS上では「#自殺募集というハッシュタグを作れないようにしたほうがいい」「この手の物騒なタグはとりあえず禁止して、募集している人たちは即アカウント凍結にしたらどうでしょうか」「このタグを付けたら違反&アカウントを凍結すれば良いのになぁー」などといった書き込みが多く見られました。
Twitter社の日本法人によりますと、利用規約の中で、自殺をする仲間を募ったり自殺の手段を紹介するなどの書き込みを原則禁止しています。
ただ自殺を考えている人の兆候に周囲の人が気がついて手を差し伸べる可能性を残す必要性があるとして、ツイートの削除を求めたりアカウントを凍結したりすることはせず、ツイートを見た人の報告を受けて専門の相談機関を案内しているということです。
Twitter社の日本法人はNHKの取材に対して「今回のことを踏まえできるだけよい方法を社内外で相談し続けたい」としています。
平成17年には自殺サイトで知り合った男女3人に対し「一緒に自殺しよう」などと誘い出して殺害したとして前上博元死刑囚が逮捕され、すでに死刑が執行されています。
平成16年には自殺サイトで知り合った20歳から34歳の男女7人が埼玉県内の駐車場にとめたレンタカーの中で練炭を燃やして自殺するなど、ネットを通じて知り合い集団自殺するケースも少なくありません。
社会問題となった自殺サイトについては、対策が講じられてきました。
その一つとして、警察庁から委託を受けた民間団体の「インターネット・ホットラインセンター」では有害情報としてネット事業者に削除を要請するなどの対応を取っているということです。
こうした流れを受けて、近年では自殺サイトからツイッターに移行しているとされています。
ツイッター上で「#自殺募集」という言葉を検索すると、一緒に自殺する人を探すような内容の書き込みが投稿されていました。
「#自殺募集」以外にも「#自殺者募集」「#自殺願望」「#自殺仲間」といった自殺という言葉にハッシュタグがついた書き込みが多数投稿されています。
ツイッターでは、1人でいくつものアカウントをつくれることや匿名ででき個人の特定につながりづらいことが背景にあると見られています。
こうした状況についてSNS上では「#自殺募集というハッシュタグを作れないようにしたほうがいい」「この手の物騒なタグはとりあえず禁止して、募集している人たちは即アカウント凍結にしたらどうでしょうか」「このタグを付けたら違反&アカウントを凍結すれば良いのになぁー」などといった書き込みが多く見られました。
Twitter社の日本法人によりますと、利用規約の中で、自殺をする仲間を募ったり自殺の手段を紹介するなどの書き込みを原則禁止しています。
ただ自殺を考えている人の兆候に周囲の人が気がついて手を差し伸べる可能性を残す必要性があるとして、ツイートの削除を求めたりアカウントを凍結したりすることはせず、ツイートを見た人の報告を受けて専門の相談機関を案内しているということです。
Twitter社の日本法人はNHKの取材に対して「今回のことを踏まえできるだけよい方法を社内外で相談し続けたい」としています。
ネット自殺に詳しい渋井哲也さん「削除 判断難しい」
今回の事件について、インターネットが関係した自殺について詳しいフリーライターの渋井哲也さんは「90年代の後半以降、一緒に自殺してくれる人を探すブログが立ち上がったり、自殺についての相談を書き込むような掲示板ができたりして、それが事件の発端になることがあった。しかし今のネットユーザーはブログやサイトを見るよりツイッターやフェイスブックなどSNSを使った情報交換が多いので、そうした自殺に関する書き込みも必然的にSNSに流れてきている。『この人は話を聞いてくれる人だ』と思えば会いたくなるものなので、短期間でこのくらいの人が集まったのは不思議なことではない」と分析しています。
そして書き込みに対するSNSなどの管理者の対応について「ブログやサイトで自殺のリスクが高いと判断した場合には、プロバイダーや管理人が書き込みを削除するということがあった。ツイッターの場合にはそこまでの規制がまだないのでこのような事件が起きてしまうのも自然なことだと思う」と話しています。
そのうえで今後の対策については「ネット上には自殺をとめたい人や話を聞きたい人もたくさんいて、そうした人たちとつながることで『また生きたい』と思う人もいる。書き込みを全部消してしまうとそういう抑止の効果もなくなってしまうという考え方もある。削除すると言っても何がリスクが高いかという判断は難しく、かなり議論が必要だ」と話しています。
そして書き込みに対するSNSなどの管理者の対応について「ブログやサイトで自殺のリスクが高いと判断した場合には、プロバイダーや管理人が書き込みを削除するということがあった。ツイッターの場合にはそこまでの規制がまだないのでこのような事件が起きてしまうのも自然なことだと思う」と話しています。
そのうえで今後の対策については「ネット上には自殺をとめたい人や話を聞きたい人もたくさんいて、そうした人たちとつながることで『また生きたい』と思う人もいる。書き込みを全部消してしまうとそういう抑止の効果もなくなってしまうという考え方もある。削除すると言っても何がリスクが高いかという判断は難しく、かなり議論が必要だ」と話しています。
ソース:NHK ニュース