ハワイ 山火事 教会で礼拝 犠牲者に祈り
2023-08-14 01:49:09

今月8日にハワイのマウイ島で起きた山火事では、島の西側にある観光地ラハイナが壊滅的な被害を受け、これまでに確認された死者は93人と、アメリカで起きた山火事としては過去100年余りで最悪の被害となりました。
13日、マウイ島の中心部カフルイにある避難所にもなっている教会では日曜日の礼拝が行われ数百人が参列しました。
礼拝には山火事で失われたラハイナの複数の教会の牧師たちも参加し、人々は犠牲者のために祈りをささげていました。
教会を失った牧師は「教会も家も失われてしまいましたが同時に私たちが生きているという喜びを感じています」と話していました。
また同じく教会を失った別の牧師は「人々は、あの時、こうするべきだったと自分を責めています。大切なことは私たちはともにあり、生きているという明るい部分に目を向けることです」と話していました。
マリンレジャー業者が物資運搬
マウイ島南部のキヘイではマリンレジャー業者がふだん観光客を乗せているボートに水や食料、それに日用品を積み込んでラハイナ周辺の立ち入りが規制されている地域に運んでいます。
取り組みにはSNSなどでの呼びかけに応じた地元の人たちや観光客のボランティア、数十人が参加し、駐車場にとめられた車から船着き場にあるボートまでバケツリレー方式で物資を運んでいました。
カンザスからマウイに家族と観光に訪れているという男性は「観光するだけでなく私たちも何かできることがないかと考えていました。地元の人たちの一部になれたとは言いませんが一緒に手助けができてよかったです」と話していました。
また呼びかけを行ったマリンレジャー会社のブルックリン・サムさんは「多くの人たちがボランティアに集まってくれました。地域の力を感じます。『マウイは強い』です」と話していました。