アメリカ 5月つきの消費しょうひ者しゃ物価ぶっか指数しすう 前年ぜんねん同月どうげつ比ひ 3.3％の上昇じょうしょう

アメリカの先月せんげつの消費しょうひ者しゃ物価ぶっか指数しすうが発表はっぴょうされ、前まえの年としの同おなじ月つきと比くらべて3.3％の上昇じょうしょうとなりました。上昇じょうしょう率りつは2か月かげつ連続れんぞくで前まえの月つきを下回したまわり、インフレへの懸念けねんがいくぶん和やわらいだ形かたちです。

アメリカ労働省ろうどうしょうが12日にちに発表はっぴょうした先月せんげつの消費しょうひ者しゃ物価ぶっか指数しすうは、前まえの年としの同おなじ月つきと比くらべて3.3％の上昇じょうしょうとなりました。

上昇じょうしょう率りつは前まえの月つきより0.1ポイント低下ていかし、2か月かげつ連続れんぞくで前まえの月つきを下回したまわりました。

3.4％程度ていどを見込みこんでいた市場しじょうの予想よそうも下回したまわりました。

項目こうもく別べつでは、いずれも前まえの年としの同おなじ月つきと比くらべて
▽中古ちゅうこ車しゃの価格かかくが9.3％下落げらくした一方いっぽう、
▽輸送ゆそう費ひが10.5％、
▽住居じゅうきょ費ひが5.4％、
▽外食がいしょくが4.0％、
それぞれ上昇じょうしょうしました。

また、変動へんどうの大おおきい食品しょくひんやエネルギーを除のぞいた物価ぶっか指数しすうは前まえの年としの同おなじ月つきと比くらべて3.4％の上昇じょうしょうでした。

上昇じょうしょう率りつは前まえの月つきから0.2ポイント低下ていかし、市場しじょうの予想よそうを下回したまわりました。

この指数しすうはFRB＝連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど理事りじ会かいがインフレの実態じったいを見極みきわめる指標しひょうとして重視じゅうししていてインフレへの懸念けねんがいくぶん和やわらいだ形かたちです。

FRBは11日にちから2日間にちかん、金融きんゆう政策せいさくを決きめる会合かいごうを開ひらいていて、会合かいごうのあと日本にっぽん時間じかんの13日にち未明みめいにはパウエル議長ぎちょうが記者きしゃ会見かいけんを開ひらきます。

これまで物価ぶっかの上昇じょうしょう率りつが持続じぞく的てきに低下ていかしていくことが重要じゅうようだと繰り返くりかえし強調きょうちょうしてきたパウエル議長ぎちょうが、インフレの現状げんじょうや今後こんごの利下りさげの方針ほうしんについてどのような発言はつげんをするか注目ちゅうもくされます。

一時いちじ1ドル＝155円えん台だいまで値上ねあがり

12日にちの外国がいこく為替かわせ市場しじょうでは、アメリカの先月せんげつの消費しょうひ者しゃ物価ぶっか指数しすうが市場しじょうの予想よそうを下回したまわったことを受うけて、ドル売うり円えん買かいの動うごきが強つよまり、円えん相場そうばは一時いちじ、1ドル＝155円えん台だいまで値上ねあがりしました。

12日にちの外国がいこく為替かわせ市場しじょうでは、この日ひに発表はっぴょうされたアメリカの先月せんげつの消費しょうひ者しゃ物価ぶっか指数しすうの上昇じょうしょう率りつが市場しじょうの予想よそうを下回したまわったことをきっかけに円えん高だかが進すすみました。

FRB＝連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど理事りじ会かいによる利下りさげの開始かいし時期じきが早はやまるのではないかとの見方みかたが広ひろがり、円えん相場そうばは一時いちじ、1ドル＝155円えん台だい後半こうはんまで値上ねあがりし、消費しょうひ者しゃ物価ぶっかの発表はっぴょう前まえに比くらべて1円えん以上いじょうの上昇じょうしょうとなりました。

市場しじょう関係かんけい者しゃは「根強ねづよいインフレが続つづけばFRBは年内ねんないの利下りさげを行おこなわないのではないかとの観測かんそくも市場しじょうでは一部いちぶ出でていたが、今回こんかいの消費しょうひ者しゃ物価ぶっかの発表はっぴょうを受うけ利下りさげを早はやい時期じきに行おこなうとの見立みたてが強つよまった」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース