関東甲信 近畿 東海で猛暑日に あすもところにより猛烈な暑さ
2024-06-14 09:35:50

気象庁によりますと、14日は本州付近の広い範囲で高気圧に覆われ、晴れて気温が上がりました。
日中の最高気温は京都市で35.9度、
群馬県桐生市で35.7度、
岐阜県美濃市で35度ちょうどなどと、
関東甲信と近畿、東海で35度以上の猛暑日になりました。
また大阪市で34.1度、
名古屋市で33.3度、
東京の都心と広島市で31.7度、
仙台市で30.4度などと、各地で30度以上の真夏日になりました。
15日も猛烈な暑さとなるところがある見込みで、
新潟県長岡市で35度と予想されているほか、
福井市で34度、
鳥取市や兵庫県豊岡市、甲府市、福島市で33度などと広い範囲で厳しい暑さが続く見込みです。
この時期は、まだ体が暑さに慣れていないため、我慢せずにエアコンを使用したりのどが渇いていなくてもこまめに水分を補給したりするほか、屋外で活動する際は長時間の作業や激しい運動を避け、適切に休憩を取るなど、引き続き熱中症対策を心がけてください。
都内 13人が熱中症の疑いで救急搬送
東京消防庁によりますと、都内では、14日午後3時までに42歳から95歳までの男女合わせて13人が熱中症の疑いで救急搬送されました。
このうち、70代の2人、80代の2人、90代の1人の合わせて5人が中等症、8人が軽症だということです。
東京消防庁は、のどが渇く前にこまめに水分を補給するなど、対策を徹底するよう注意を呼びかけています。
埼玉県で15人搬送
埼玉県によりますと14日午後4時までに、熱中症の疑いで15人が救急搬送されたということです。
このうち重症が1人、中等症が5人、軽症が9人となっています。
また、65歳以上の高齢者が8人と半数以上を占めています。
県は、こまめな水分の補給やエアコンを利用することなど熱中症対策を呼びかけています。
三重県では3人搬送
三重県の志摩市消防本部によりますと、14日午後1時すぎに志摩市阿児町の路上で70代の男性が倒れているのを通りかかった人が見つけて通報しました。
救急隊がかけつけたところ、男性は熱中症とみられる症状でドクターヘリで伊勢市内の病院に搬送されました。
この際、意識がなかったということで、重症だということです。
三重県によりますと、このほか14日午後3時半までに10代と80代の2人が熱中症の疑いで病院に運ばれましたが、症状はいずれも軽いということです。
京都市では12人搬送
京都市消防局によりますと、京都市内では14日午後5時半までの時点で、熱中症の疑いで10代から80代までの12人を病院に搬送したということです。
重症者はいないということです。
大阪市内で19人を搬送
大阪市消防局によりますと、大阪市内では14日午後4時までに15歳から94歳までの男女あわせて19人が熱中症の疑いで病院に搬送されました。
このうち50代から90代までの6人が中等症、13人が軽症だということです。
大阪市消防局はこまめな水分補給を行うとともに、なるべく日陰を歩くなど熱中症の対策を徹底するよう呼びかけています。
長崎県では7人搬送
長崎県や県内の消防によりますと、14日、県内では午後4時までに7人が熱中症と疑われる症状で病院に搬送されました。
去年の熱中症搬送「住居」が最多 エアコンなど対策を
総務省消防庁によりますと、去年、5月から9月までに熱中症で搬送された人は全国で9万1467人にのぼりました。
年齢別に見ると
▽65歳以上の高齢者が5万173人と半数余りを占め
次いで、
▽18歳以上65歳未満が3万910人
▽7歳以上18歳未満が9583人
▽7歳未満が801人でした。
場所別では
▽庭などを含む住居が3万6541人と最も多く、全体の4割近くを占めていて、
次いで、
▽道路が1万5186人
▽駐車場や競技場などが1万1742人でした。
また、東京都監察医務院によりますと、東京23区では去年、6月から10月までに熱中症で少なくとも164人が死亡し、148人が屋内で倒れていました。
このうち、エアコンが動いていたケースは13人で、不明の2人を除く133人はエアコンがなかったか、あっても動いていませんでした。
ことしも、すでに熱中症の疑いで搬送される人が相次ぎ、亡くなるケースも出ています。
この時期は、体がまだ暑さに慣れていないため、室内でもこまめに水分を補給し、ためらわずにエアコンや扇風機を使うなど、熱中症対策をとるようにしてください。