核かくのごみ処分しょぶん地ち選定せんていの調査ちょうさ開始かいしは“町まち側がわの意思いし尊重そんちょう” 経けい産さん省しょう

原子力げんしりょく発電はつでんで出でるいわゆる「核かくのごみ」の処分しょぶん地ちの選定せんていをめぐって、経済けいざい産業さんぎょう省しょうは、地下ちかに資源しげんがある可能かのう性せいを理由りゆうに好このましくない特性とくせいがあると推定すいていされている佐賀さが県けんの玄海げんかい町まちで調査ちょうさが始はじまったことについて、町まち側がわの意思いしを尊重そんちょうしたとして理解りかいを求もとめました。

高こうレベル放射ほうしゃ性せい廃棄はいき物ぶつ、いわゆる「核かくのごみ」の処分しょぶん地ちの選定せんていに向むけて、6月つき、第だい1段階だんかいの「文献ぶんけん調査ちょうさ」が始はじまった佐賀さが県けんの玄海げんかい町まちは、国くにが2017年ねんに公表こうひょうした「科学かがく的てき特性とくせいマップ」で、地下ちかに資源しげんとなる石炭せきたんが埋うまっている可能かのう性せいがあるとしてほとんどの地域ちいきが「好このましくない特性とくせいがあると推定すいていされる地域ちいき」に色分いろわけされています。

これについて経済けいざい産業さんぎょう省しょうは、「マップの色分いろわけは資源しげんがある確証かくしょうを示しめしたものではない」として調査ちょうさは可能かのうだとしていますが、17日にちに開ひらかれた審議しんぎ会かいでは、委員いいんから「最初さいしょから除外じょがいするのが、安全あんぜん確保かくほを最さい優先ゆうせんするという観点かんてんからより明快めいかいだ」とか、「科学かがく的てきなプロセスになっていないという不信ふしん感かんや、調査ちょうさ地点ちてんの拡大かくだいが目的もくてきという印象いんしょうを国民こくみんに与あたえてしまうのではないか」といった指摘してきが出だされました。

これに対にたいし経済けいざい産業さんぎょう省しょうの担当たんとう者しゃは、玄海げんかい町まちについては「議論ぎろんを喚起かんきしたい」という町まち側がわの意思いしを尊重そんちょうしたとして理解りかいを求もとめたうえで、全国ぜんこくでの説明せつめい会かいなどの活動かつどうは、好このましい特性とくせいが確認かくにんできる可能かのう性せいが相対そうたい的てきに高たかい地域ちいきを中心ちゅうしんに行いっていて、今後こんごもその方針ほうしんは変かわらないと説明せつめいしました。

ソース：NHK ニュース