“脂肪しぼうの多おおい食べ物たべもので薄毛うすげ 脱毛だつもう進すすむ” マウスでメカニズム確認かくにん

脂肪しぼうの多おおい食べ物たべものを食たべて肥満ひまんになったマウスで、薄毛うすげや脱毛だつもうの症状しょうじょうが進すすむメカニズムを東京とうきょう医科いか歯科しか大学だいがくなどのグループが突き止つきとめたと発表はっぴょうしました。

この研究けんきゅうは、東京とうきょう医科いか歯科しか大学だいがくと東京とうきょう大学だいがくなどのグループが国際こくさい的てきな科学かがく雑誌ざっしの「ネイチャー」電子でんし版ばんで発表はっぴょうしました。

グループでは、生後せいご22か月かげつの大人おとなのマウスに脂肪しぼうが多おおく含ふくまれた餌えさを与あたえて、生活せいかつ習慣しゅうかんが毛けの再生さいせいにどのように影響えいきょうしているかを調しらべました。

その結果けっか、脂肪しぼうの多おおい餌えさを1か月かげつほど与あたえ続つづけたマウスは毛けが薄うすくなる症状しょうじょうが確認かくにんされたのに対にたいして、通常つうじょうの餌えさを与あたえたマウスでは大おおきな変化へんかはみられませんでした。

毛けは、毛穴けあなにある「毛もう包つつみ幹みき細胞さいぼう」と呼よばれる細胞さいぼうによって再生さいせいされますが、グループが詳くわしく調しらべたところ、脂肪しぼうの多おおい餌えさを食たべ続つづけたマウスは、毛もう包つつみ幹みき細胞さいぼうの中なかに中性ちゅうせい脂肪しぼうがたまることで、この細胞さいぼうが表皮ひょうひなどに変化へんかしていることが分わかったということです。

薄毛うすげや脱毛だつもうは加か齢よわいで起おこることが知しられていましたが、グループによりますと、生活せいかつ習慣しゅうかんによって起おこるメカニズムを解明かいめいしたのは初はじめてだということです。

研究けんきゅうを行おこなった東京とうきょう大学だいがく医科いか学がく研究所けんきゅうじょの西村にしむら栄美えみ教授きょうじゅは「ヒトでも同様どうようの仕組しくみがあると考かんがえられる。中高年ちゅうこうねんになると、影響えいきょうはさらに大おおきくなる可能かのう性せいがあるので、脱毛だつもうを防ふせぐためには日々ひびの食事しょくじなど生活せいかつ習慣しゅうかんを見直みなおすことが重要じゅうようだ」と話はなしていました。

ソース：NHK ニュース