将棋しょうぎ「名人めいじん戦せん」 藤井ふじい六ろく冠かんが王手おうて 第だい4局きょくで渡辺わたなべ名人めいじんに勝かち3勝しょう目め

将棋しょうぎの八はち大だいタイトルで最もっとも歴史れきしの古ふるい「名人めいじん戦せん」の第だい4局きょくが福岡ふくおか県けんで行おこなわれ、藤井ふじい聡さとし太たい六ろく冠かん（20）が渡辺わたなべ明あきら名人めいじん（39）に勝かって3勝しょう目めをあげ、最年少さいねんしょうでの「名人めいじん」獲得かくとくに王手おうてをかけました。

「名人めいじん戦せん」第だい4局きょくは、21日にちに福岡ふくおか県けん飯塚いいづか市しで始はじまり、2日にち目めの22日にちは先手せんての藤井ふじい六ろく冠かんが21日にちの対局たいきょく終了しゅうりょう時じに次つぎの1手てを書かいた「封じ手ふうじて」から再開さいかいしました。

対局たいきょくは、互たがいに1時間じかんを超こえる長考ちょうこうを挟はさみながら後手ごての渡辺わたなべ名人めいじんが攻せめて藤井ふじい六ろく冠かんが受うける展開てんかいとなり、藤井ふじい六ろく冠かんは徐々じょじょに持ち駒もちごまを増ふやして形勢けいせいを有利ゆうりにしていきました。

そして、午後ごご4時じ45分ふんに渡辺わたなべ名人めいじんが69手てまでで投了とうりょうし、藤井ふじい六ろく冠かんが3勝しょう目めをあげて「名人めいじん」獲得かくとくに王手おうてをかけました。

藤井ふじい六ろく冠かんは今回こんかいのタイトル戦せんを制せいすると、谷川たにがわ浩司こうじ十じゅう七なな世せい名人めいじん（61）が持もつ「名人めいじん」獲得かくとくの最年少さいねんしょう記録きろく「21歳さい2か月かげつ」を40年ねんぶりに更新こうしんするほか、羽生はぶ善治よしはる九きゅう段だん（52）以来いらいの「七なな冠かん」を最年少さいねんしょうで達成たっせいする可能かのう性せいがあります。

一方いっぽう、渡辺わたなべ名人めいじんは、3年ねん前まえに「名人めいじん」を初はじめて獲得かくとくして以降いこう、防衛ぼうえいを続つづけていて、今回こんかい4連覇れんぱがかかっています。

「名人めいじん戦せん」七なな番ばん勝負しょうぶは6月つきにかけて日程にっていが組くまれ、先さきに4勝しょうした方ほうがタイトルを獲得かくとくします。

次つぎの第だい5局きょくは、5月つき31日にちと6月つき1日にちに長野ながの県けん高山たかやま村むらで行おこなわれます。

藤井ふじい六ろく冠かん “次つぎの対局たいきょくもいい状態じょうたいで臨のぞみたい”

対局たいきょくのあと、「名人めいじん」獲得かくとくに王手おうてをかけた藤井ふじい六ろく冠かんは「こちらが受うける展開てんかいが続つづいていたので、はっきり勝かちが見通みとおせるというところはなかったが、その後そのご、受け止うけとめられそうな形かたちになったと思おもっていた。次つぎの対局たいきょくもすぐにあるので、あまりスコアのことは意識いしきせずにいい状態じょうたいで臨のぞみたい」と話はなしていました。

一方いっぽう、後ごがなくなった渡辺わたなべ名人めいじんは「1日にち目めが終おわった段階だんかいで思おもっていたよりいい攻せめがなかったという感かんじだった。きょうは早はやい時間じかんに対局たいきょくが終おわってしまったので、もうちょっといい将棋しょうぎを指ささないといけない」と話はなしていました。

ソース：NHK ニュース