気象庁によりますと、前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、19日朝にかけて雨が強まった九州だけでなくこの時間は近畿や東海でも局地的に雨雲が発達しています。
レーダーによる解析で、
▽京都市中京区付近では午前11時20分までの1時間に、
▽滋賀県近江八幡市付近では正午までの1時間に、
いずれもおよそ90ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を相次いで発表しました。
また、18日夜遅くから19日の明け方にかけては山口県と福岡県、佐賀県、それに大分県で線状降水帯が発生して猛烈な雨や非常に激しい雨が降り続き、「顕著な大雨に関する情報」が相次いで発表されました。
▽熊本県球磨村では国土交通省が設置した雨量計で正午までの1時間に52ミリ、
▽静岡県の伊豆市小下田では午後0時半までの1時間に51.5ミリのいずれも非常に激しい雨を観測しました。
また、正午までの24時間の降水量は、
▽山口県美祢市東厚保で243ミリと平年の7月1か月分の雨量の7割に達し、7月としては観測史上最も多くなったほか、
▽熊本県山鹿市で227.5ミリなどとなっています。
Hiện Furigana
京都 滋賀で記録的大雨 九州 山口で線状降水帯発生も 厳重警戒
2022-07-19 04:33:45

前線と低気圧の影響で近畿や東海で雨雲が発達し、京都市や滋賀県ではレーダーによる解析で1時間におよそ90ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。
土砂災害や浸水などに厳重な警戒が必要です。
九州などでは線状降水帯が発生し雨量が急激に増えるおそれがあるほか、西日本から東北にかけて大雨になるところがある見込みで危険が差し迫る前に安全を確保するようにしてください。
土砂災害や浸水などに厳重な警戒が必要です。
九州などでは線状降水帯が発生し雨量が急激に増えるおそれがあるほか、西日本から東北にかけて大雨になるところがある見込みで危険が差し迫る前に安全を確保するようにしてください。

これまでに降った雨で滋賀県と京都府、島根県、山口県、大分県では、土砂災害の危険性が非常に高くなり、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
また、福岡県と山口県では氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。
また、福岡県と山口県では氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。
引き続き九州・山口で線状降水帯のおそれ

今後の見通しです。
低気圧が日本海を東へ進み前線が南下するため西日本と東日本では20日にかけて、大気が非常に不安定な状態が続く見込みです。
九州北部と山口県、九州南部では19日日中にかけて引き続き、線状降水帯が発生して、急激に雨量が増えるおそれがあります。
特に熊本県や鹿児島県、宮崎県などでは先週、大雨となって土の中の水分が多い状態が続いているところがあり、発達した雨雲がかかると土砂災害などの危険性が急激に高まる可能性があります。
また、線状降水帯が発生した九州や中国地方だけでなく、近畿など西日本から東北にかけての各地であすにかけて雷を伴って非常に激しい雨や激しい雨が降り大雨になるところがある見込みです。
低気圧が日本海を東へ進み前線が南下するため西日本と東日本では20日にかけて、大気が非常に不安定な状態が続く見込みです。
九州北部と山口県、九州南部では19日日中にかけて引き続き、線状降水帯が発生して、急激に雨量が増えるおそれがあります。
特に熊本県や鹿児島県、宮崎県などでは先週、大雨となって土の中の水分が多い状態が続いているところがあり、発達した雨雲がかかると土砂災害などの危険性が急激に高まる可能性があります。
また、線状降水帯が発生した九州や中国地方だけでなく、近畿など西日本から東北にかけての各地であすにかけて雷を伴って非常に激しい雨や激しい雨が降り大雨になるところがある見込みです。

20日昼までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで
▽九州南部で250ミリ、
▽九州北部で200ミリ、
▽近畿と東海で150ミリ、
▽四国で120ミリ、
▽北陸と関東甲信で100ミリ、
▽中国地方で60ミリと予想されています。
その後、21日昼までの24時間に降る雨の量は、九州北部と南部のいずれも多いところで100ミリから150ミリと予想されています。
気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。
雨の降り方や自治体からの避難に関する情報をふだんよりこまめに確認し、危険が差し迫る前に安全を確保するようにしてください。
また、過去には雨が弱まって数時間以上たってから土砂災害や川の氾濫が発生し、犠牲者が出たケースもあります。
これから雨が強まると予想されるところだけでなく雨が弱まった地域でも油断せず、自治体からの避難に関する情報などを確認して、安全な場所で過ごすようにしてください。
▽九州南部で250ミリ、
▽九州北部で200ミリ、
▽近畿と東海で150ミリ、
▽四国で120ミリ、
▽北陸と関東甲信で100ミリ、
▽中国地方で60ミリと予想されています。
その後、21日昼までの24時間に降る雨の量は、九州北部と南部のいずれも多いところで100ミリから150ミリと予想されています。
気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。
雨の降り方や自治体からの避難に関する情報をふだんよりこまめに確認し、危険が差し迫る前に安全を確保するようにしてください。
また、過去には雨が弱まって数時間以上たってから土砂災害や川の氾濫が発生し、犠牲者が出たケースもあります。
これから雨が強まると予想されるところだけでなく雨が弱まった地域でも油断せず、自治体からの避難に関する情報などを確認して、安全な場所で過ごすようにしてください。
「顕著な大雨に関する情報」とは

「顕著な大雨に関する情報」は、発達した積乱雲が帯状に連なる「線状降水帯」が発生し、非常に激しい雨が同じ場所に降り続いて土砂災害や洪水の危険性が急激に高まったときに発表されます。
「線状降水帯」は、2020年の7月豪雨や2018年の西日本豪雨など、これまでの豪雨災害で繰り返し確認され、予報を上回って、短い時間で状況が悪化する危険性があります。
この情報が出た際は、
▽自治体からの避難の情報に基づき、周囲の状況を確かめて早めの避難をするほか、
▽すでに避難場所までの移動が危険な場合は、崖や沢から離れた近くの頑丈な建物に移動したり、建物の2階以上など浸水しにくい高い場所に移動したりするなど、
身の安全を確保することが重要です。
情報が発表される基準は、
▽3時間の解析雨量が100ミリ以上になっている範囲が500平方キロメートル以上あることや、
▽その領域の形状が「線状」であることなどと決められています。
ただ、台風本体の雨雲が近づいた時など「線状降水帯」とは言えない状況でも発表されることがあります。
「線状降水帯」は、2020年の7月豪雨や2018年の西日本豪雨など、これまでの豪雨災害で繰り返し確認され、予報を上回って、短い時間で状況が悪化する危険性があります。
この情報が出た際は、
▽自治体からの避難の情報に基づき、周囲の状況を確かめて早めの避難をするほか、
▽すでに避難場所までの移動が危険な場合は、崖や沢から離れた近くの頑丈な建物に移動したり、建物の2階以上など浸水しにくい高い場所に移動したりするなど、
身の安全を確保することが重要です。
情報が発表される基準は、
▽3時間の解析雨量が100ミリ以上になっている範囲が500平方キロメートル以上あることや、
▽その領域の形状が「線状」であることなどと決められています。
ただ、台風本体の雨雲が近づいた時など「線状降水帯」とは言えない状況でも発表されることがあります。
情報が“間に合わない”ケースも
注意が必要なのは、この情報が発表された際、すでに外に出ることすら危険になっているおそれもあることです。
気象庁が過去の災害事例で検証したところ「顕著な大雨に関する情報」を発表する基準に達していない段階でも大きな被害が出ていた事例があるということです。
また、情報が出ていない地域でも今後、雨雲が移動し、急激に状況が悪化するおそれもあります。
このため気象庁は、避難情報に直結はせず、危機感を高めてもらうための情報だとし、5段階で運用されている大雨警戒レベルでは「レベル4“相当以上”」だとしています。
そのうえで、情報を待つことなく、
▽気象庁のホームページで確認できる危険度分布や
▽河川の水位情報などをもとに、
早めの避難を心がけてほしいと呼びかけています。
気象庁が過去の災害事例で検証したところ「顕著な大雨に関する情報」を発表する基準に達していない段階でも大きな被害が出ていた事例があるということです。
また、情報が出ていない地域でも今後、雨雲が移動し、急激に状況が悪化するおそれもあります。
このため気象庁は、避難情報に直結はせず、危機感を高めてもらうための情報だとし、5段階で運用されている大雨警戒レベルでは「レベル4“相当以上”」だとしています。
そのうえで、情報を待つことなく、
▽気象庁のホームページで確認できる危険度分布や
▽河川の水位情報などをもとに、
早めの避難を心がけてほしいと呼びかけています。
土壌雨量指数「非常に高い」

線状降水帯が確認されるなど大雨となっている九州北部や山口県では、土砂災害の危険性の指標となる「土壌雨量指数」が非常に高くなっています。
今後、雨が強まると予想される熊本県や鹿児島県、宮崎県でも今後の雨で土砂災害の危険性が急激に高まるおそれがあります。
いつもの雨より早いタイミングで災害が起きるかもしれないという意識で、最新の情報に注意して、避難の準備などを進めてください。
今後、雨が強まると予想される熊本県や鹿児島県、宮崎県でも今後の雨で土砂災害の危険性が急激に高まるおそれがあります。
いつもの雨より早いタイミングで災害が起きるかもしれないという意識で、最新の情報に注意して、避難の準備などを進めてください。
土の中の“タンク”には大量の水が

「土壌雨量指数」は降った雨がどれくらい土の中にたまっているか、水分量を示す指標です。
気象庁の大雨警報や土砂災害警戒情報はこれをもとに発表されています。
18日夜から19日未明にかけて、猛烈な雨が降った九州北部や山口県では土砂災害の危険度が高い状態が続いています。
一方、これから雨が強まるとみられる熊本県や九州南部(鹿児島県・宮崎県)では先週末から続く大雨で、土の中の水分量を示す「土壌雨量指数」がふだんよりも高い状態となっています。
土砂災害に詳しい専門家によると、一般的に雨がやんで1日や2日では土の中の水分はほとんど抜けず、地質の違いを考慮しても、ある程度の水分が残ったままの状態が続くということです。
つまり、土の中の“タンク”は水がたまった状態で抜けきっていないため、今後、少しの雨で土砂災害が発生したり、規模の大きな災害につながる危険性があります。
19日は、斜面や崖からはできるかぎり離れて過ごすとともに、気象庁の「土砂災害警戒情報」や自治体の避難の情報に注意して、すぐに避難できるよう準備をしておいてください。
気象庁の大雨警報や土砂災害警戒情報はこれをもとに発表されています。
18日夜から19日未明にかけて、猛烈な雨が降った九州北部や山口県では土砂災害の危険度が高い状態が続いています。
一方、これから雨が強まるとみられる熊本県や九州南部(鹿児島県・宮崎県)では先週末から続く大雨で、土の中の水分量を示す「土壌雨量指数」がふだんよりも高い状態となっています。
土砂災害に詳しい専門家によると、一般的に雨がやんで1日や2日では土の中の水分はほとんど抜けず、地質の違いを考慮しても、ある程度の水分が残ったままの状態が続くということです。
つまり、土の中の“タンク”は水がたまった状態で抜けきっていないため、今後、少しの雨で土砂災害が発生したり、規模の大きな災害につながる危険性があります。
19日は、斜面や崖からはできるかぎり離れて過ごすとともに、気象庁の「土砂災害警戒情報」や自治体の避難の情報に注意して、すぐに避難できるよう準備をしておいてください。
前兆現象があることも
また、土砂災害が発生する前には「前兆現象」があることがあります。
例えば、
▽斜面から小石が落ちてくる
▽斜面に亀裂ができる
▽斜面から突然水が湧き出したり川の水が急に少なくなったりする
▽「山鳴り」や「地響き」がするといったものです。
土砂災害警戒情報や避難の情報が出ていなかったとしても、こうした、いつもと異なる現象に気付いた場合は、すぐに崖や斜面から離れて、安全な場所に避難してください。
例えば、
▽斜面から小石が落ちてくる
▽斜面に亀裂ができる
▽斜面から突然水が湧き出したり川の水が急に少なくなったりする
▽「山鳴り」や「地響き」がするといったものです。
土砂災害警戒情報や避難の情報が出ていなかったとしても、こうした、いつもと異なる現象に気付いた場合は、すぐに崖や斜面から離れて、安全な場所に避難してください。
ソース:NHK ニュース