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末期まっきがん患者かんじゃがコロナに感染かんせん 搬送はんそうさきつからず自宅じたく死亡しぼう 東京とうきょう

2022-08-01 11:11:28

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新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだい自宅じたく療養りょうようしゃ急増きゅうぞうするなか東京とうきょう都内とないでは末期まっきがんの高齢こうれい患者かんじゃがコロナに感染かんせんし、救急きゅうきゅうしゃんだものの、搬送はんそうさきつからず自宅じたくくなるケースがありました。診察しんさつした医師いしは「都内とない病床びょうしょうは50%くらいいているのに重症じゅうしょう患者かんじゃ入院にゅういんできない原因げんいんどこあるのかいまいち見直みなおしてほしい」とうったえています。

東京とうきょう 品川しながわの「ひなた在宅ざいたくクリニック山王さんのう」は、大田おおた品川しながわ中心ちゅうしんに500にんちか患者かんじゃへの訪問ほうもん診療しんりょうおこなっています。

7つき28にち以前いぜんから末期まっき盲腸もうちょうがんと診断しんだんされ、自宅じたく療養りょうようをしていた83さい男性だんせい体調たいちょう悪化あっかしていると男性だんせいつまからクリニックに連絡れんらくがありました。

午後ごご6ごろ医師いし訪問ほうもんして診察しんさつしたところ、血液けつえきちゅう酸素さんそは90%にがり意識いしきがもうろうとしている危険きけん状態じょうたいで、抗原こうげん検査けんさおこなった結果けっか新型しんがたコロナに感染かんせんしていることが確認かくにんされました。

医師いしつま相談そうだんをしたうえで、119ばん電話でんわ救急きゅうきゅう搬送はんそう依頼いらいしたところ「救急きゅうきゅう要請ようせい非常ひじょうおおく、到着とうちゃくまで1時間じかんちかかかるかもしれない」とわれました。

結局けっきょく救急きゅうきゅうたいは20ふんほどで到着とうちゃくし、医師いし引き継ひきつおこなってべつ患者かんじゃ往診おうしんかいました。

それからおよそ3時間じかん午後ごご10まえ医師いしふたた訪問ほうもんしたところ、まだ搬送はんそうができない状態じょうたいつづいていて、消防しょうぼうたいは「病院びょういんを100けんほど確認かくにんしたが、搬送はんそうさきつからない」とはなしていました。

男性だんせい息苦いきぐるしさをうったえていて、酸素さんそも84%までがっていました。

医師いし自宅じたくでできるだけの治療ちりょうおこなことをめ、酸素さんそ濃縮のうしゅく装置そうち酸素さんそ投与とうよおこないました。

午前ごぜん0まえまで医師いし立ち会たちあいましたが、翌朝よくあさ午前ごぜん4ごろつまから男性だんせい呼吸こきゅうまっていて反応はんのうがないとクリニックに連絡れんらくがありました。

午前ごぜん9ごろに医師いし自宅じたくかい男性だんせいくなっていることを確認かくにんしました。

新型しんがたコロナの感染かんせん確認かくにんされてから半日はんにちほどのことでした。

医師いし男性だんせいつまに「病院びょういん搬送はんそうできないのはぼくとしても力不足ちからぶそくだった」とこえをかけ、しずわせました。

死亡しぼう診断しんだんしょ死因しいんらんには新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょうかれていました。

診察しんさつにあたったクリニックの田代たしろ和馬かずま院長いんちょうは「適切てきせつタイミング入院にゅういんしてすみやか治療ちりょうにつながればよくなった可能かのうせい十分じゅうぶんあり、100%の医療いりょう提供ていきょうできず医療いりょうしゃとして本当ほんとう申し訳もうしわけない。東京とうきょうでは50%くらいの病床びょうしょういているのに入院にゅういんできない現状げんじょうで、原因げんいんどこあるのかが非常ひじょうえにくく、現場げんばいきどおりをおぼえている。医療いりょうこん崩壊ほうかいしている状況じょうきょうで、重症じゅうしょうしているひと入院にゅういんできるよう入院にゅういん在り方ありかたいまいち見直みなおしてほしい」とうったえています。
ソース:NHK ニュース