新型しんがたウイルス 感染かんせん力りょくは？ワクチン開発かいはつは？疑問ぎもんをまとめました

感染かんせんの拡大かくだいが続つづく新型しんがたコロナウイルス。私わたしたちはどう備そなえればいいのでしょうか。「正まさしく怖こわがる」ための最新さいしんの情報じょうほうをまとめました。

どんな症状しょうじょうが出でるの？

Ｑきゅ-：新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんするとどんな症状しょうじょうが出でるのでしょうか。

Ａえい：ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-＝世界せかい保健ほけん機関きかんなどによりますと、今回こんかいの新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんして発症はっしょうした際さいの主おもな症状しょうじょうとして、発熱はつねつ、せき、息苦いきぐるしさなどの呼吸こきゅう器き症状しょうじょう、それに筋肉きんにく痛つうやけん怠けんたい感かんなどが報告ほうこくされています。

重症じゅうしょう化かした場合ばあい、肺炎はいえんや呼吸こきゅう困難こんなんを引き起ひきおこしたり、腎臓じんぞうの機能きのうが低下ていかしたりすることがあるということです。

ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-は記者きしゃ会見かいけんで、感染かんせんした人ひとのうち82％の人ひとは症状しょうじょうが比較的ひかくてき軽かるく、15％が重症じゅうしょう、３さん％が重じゅう篤あつしで命いのちに関かかわる症状しょうじょうだと説明せつめいしています。

また、これまでに日本にっぽん国内こくないで感染かんせんが確認かくにんされた患者かんじゃの治療ちりょうに当あたってきた、国立こくりつ国際こくさい医療いりょうセンターの忽那くつな賢志けんじ医師いしによりますと、患者かんじゃに共通きょうつうしていた症状しょうじょうは、鼻水はなみずやのどの痛いたみ、それにせきが出でて、37度ど以上いじょうの発熱はつねつや全身ぜんしんのけん怠けんたい感かんが１いち週間しゅうかん程度ていど続つづくことだとしています。

中なかには１いち週間しゅうかん後ごに熱ねつが高たかくなることもあり、インフルエンザやほかのウイルス性せいの感染かんせん症しょうより症状しょうじょうが続つづく傾向けいこうがあるとしています。

感染かんせん力りょくはどれくらい？

Ｑきゅ-：新型しんがたコロナウイルス、感染かんせん力りょくはどれくらいでしょうか。

Ａえい：感染かんせん力りょくは「１いち人にんの患者かんじゃから感染かんせんが何なん人にんに広ひろがるのか」ではかります。新型しんがたコロナウイルスは現在げんざいのところ、せきやくしゃみなどに含ふくまれる飛ひまつによって広ひろがると考かんがえられていて、感染かんせんした人ひと、１いち人にんから広ひろがるのはＷＨＯだぶりゅ-えいちお-では1.4人にんから2.5人にん、中国ちゅうごくの疾病しっぺい予防よぼうセンターが出だした初期しょきの患者かんじゃの報告ほうこくでは2.2人にんとしています。

感染かんせん力りょくが極きわめて強つよい、はしかは12人にんから18人にん、2003年ねんに中国ちゅうごくやアジア各地かくちを中心ちゅうしんに広ひろがったＳＡＲＳは、感染かんせんが拡大かくだいしている時ときに３さん人にん程度ていど、インフルエンザは２に人にんから３さん人にんとされています。

今後こんご、変かわる可能かのう性せいはありますが、今いまのところインフルエンザと同おなじくらいの感染かんせん力りょくです。感染かんせん力りょくは予防よぼう対策たいさくを取とることで下さげることもできます。

重症じゅうしょうの人ひとの割合わりあいは？

Ｑきゅ-：新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんすると、どれくらいの人ひとが重症じゅうしょうになるのでしょうか。

Ａえい：ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-は今いまのところ、感染かんせんした人ひとのうち82％の人ひとは軽症けいしょうで、15％が重症じゅうしょう、３さん％が重じゅう篤あつしで命いのちに関かかわる症状しょうじょうだと説明せつめいしています。

新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんしても全員ぜんいんが肺炎はいえんになるわけではなく、多おおくの人ひとの症状しょうじょうは軽かるいとされています。

重症じゅうしょう化かした人ひとの多おおくは高齢こうれい者しゃや持病じびょうのある人ひとだったという報告ほうこくがあるため、一般いっぱんの感染かんせん症しょうと同様どうように免疫めんえきが弱よわくなっている人ひとなどは注意ちゅういが必要ひつようです。

特とくに注意ちゅういが必要ひつような人ひとは？

Ｑきゅ-：新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした場合ばあい、特とくに注意ちゅういが必要ひつような人ひとはどんな人ひとでしょうか。

Ａえい：ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-によりますと、今回こんかいの新型しんがたコロナウイルスで死亡しぼうしたのは、高こう血圧けつあつや糖尿とうにょう病びょう、心臓しんぞう病びょうなど免疫めんえきを低下ていかさせるような持病じびょうがあった人ひとが多おおかったということです。

現在げんざいは国内こくないで新型しんがたコロナウイルスが流行りゅうこうしている状況じょうきょうではありませんが、新型しんがたコロナウイルスにかぎらず、インフルエンザなど一般いっぱん的てきな感染かんせん症しょうでも免疫めんえきが弱よわくなっている人ひとは注意ちゅういが必要ひつようです。

具体ぐたい的てきには、高こう血圧けつあつや糖尿とうにょう病びょう、心臓しんぞう病びょうといった持病じびょうがある人ひとや、リウマチなどで免疫めんえき抑制よくせい剤ざいを使つかっている人ひと、高齢こうれいの人ひとなどです。持病じびょうの程度ていどがどのくらいだと重症じゅうしょう化かしやすいかについては、はっきりと分わかっていません。

また、新型しんがたコロナウイルスでは、これまで特とくにリスクが高たかいという情報じょうほうはありませんが、一般いっぱん的てきに妊娠にんしん中ちゅうの女性じょせいはウイルスに感染かんせんしやすく、万が一まんがいち肺炎はいえんになった場合ばあいに重症じゅうしょう化かしやすいということです。

さらに乳幼児にゅうようじについても新型しんがたコロナウイルスでどういった症状しょうじょうが出でるのかデータはありませんが、いずれにしても自分じぶんで手洗てあらいを徹底てっていしたり、人混ひとごみを避さけたりなどの予防よぼう対策たいさくを取とるのが難むずかしいため、注意ちゅういが必要ひつようだということです。

潜伏せんぷく期間きかんでも感染かんせんするの？

Ｑきゅ-：新型しんがたコロナウイルスは、症状しょうじょうが出でていない潜伏せんぷく期間きかんでも感染かんせんするのでしょうか。

Ａえい：潜伏せんぷく期間きかんについては、これまでにさまざまな報告ほうこくがありますが、平均へいきん５ご日にち前後ぜんご、最長さいちょうで２に週間しゅうかんとされています。

例たとえば、インフルエンザの場合ばあい、２に日にちから４よん日にち程度ていどとされているので、新型しんがたコロナウイルスは感染かんせんの疑うたがいがある人ひとと接触せっしょくした場合ばあい、注意ちゅういが必要ひつような期間きかんが長ながくなるということです。

また、新型しんがたコロナウイルスについては、症状しょうじょうが出でていないのに感染かんせんが確認かくにんされたケースも報告ほうこくされています。明あきらかな症状しょうじょうが出でていないのに感染かんせんを広ひろげることは、インフルエンザでも知しられていることで、周まわりで誰だれもせきをしていないのにインフルエンザになったというケースもあります。

同様どうようのことが新型しんがたコロナウイルスでも起おこるとみられています。２月にがつ4日にち、北海道ほっかいどう大学だいがくの研究けんきゅうグループは、中国ちゅうごくなどで追跡ついせき調査ちょうさできている52人にんのデータを解析かいせきし、患者かんじゃの２に人にんに１いち人にんが潜伏せんぷく期間きかん中ちゅうの患者かんじゃから感染かんせんした可能かのう性せいがあることを指摘してきしました。

これは、新あたらしい患者かんじゃが出でてくるスピードが、発症はっしょうした人ひとだけから感染かんせんしたと仮定かていした場合ばあいより早はやかったことから導き出みちびきだされた推定すいていです。

潜伏せんぷく期間きかんとは言いっても発症はっしょう直前ちょくぜんだった可能かのう性せいやすでに弱よわい症状しょうじょうが出でていた可能かのう性せいもあり、今後こんご、新あらたなデータが出でてきた場合ばあい、さらに分析ぶんせきが期待きたいされます。

特とくにこの時期じきは、新型しんがたコロナウイルスとは関係かんけいなく、通常つうじょうのかぜやインフルエンザ、それに花粉かふん症しょうなどでせきやくしゃみが出でる人ひとは少すくなくありません。少すくなくとも患者かんじゃとの接触せっしょくがあったなどで感染かんせんの可能かのう性せいがある場合ばあいや、少すこしでもせきやくしゃみが出でるという人ひとは、知しらず知しらずのうちに広ひろげてしまうのを防ふせぐため、マスクをするなどの注意ちゅういが必要ひつようです。

致死ちし率りつはどれくらい？

Ｑきゅ-：新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした場合ばあいの致死ちし率りつはどれくらいでしょうか。

Ａえい：致死ちし率りつは現げん段階だんかいでは感染かんせん拡大かくだいの中心ちゅうしんになってきた武漢ぶかんではおよそ４よん％、中国ちゅうごく本土ほんどでは２に％余あまりです。中国ちゅうごく本土ほんど以外いがいで死亡しぼうしたのはフィリピンと香港ほんこんの合あわせて２に人にんで、致死ちし率りつは0.4％程度ていどです。

武漢ぶかんで致死ちし率りつが高たかい理由りゆうとして指摘してきされている理由りゆうの１ひとつは、武漢ぶかんでは幅広はばひろい年齢ねんれい層そうの人ひとが感染かんせんし、多おおくの患者かんじゃが出でたため、医療いりょう機関きかんが十分じゅうぶんな医療いりょうを提供ていきょうできない状況じょうきょうになったことが影響えいきょうしているとみられます。

同おなじコロナウイルスの感染かんせん症しょうで、2003年ねんに中国ちゅうごくやアジア各地かくちを中心ちゅうしんに広ひろがったＳＡＲＳは、致死ちし率りつがおよそ9.6％でした。

致死ちし率りつはＳＡＲＳに比くらべると高たかくはないといえます。しかし、仮かりに致死ちし率りつが低ひくくても、分母ぶんぼにあたる感染かんせん者しゃの数かずが多おおくなれば、当然とうぜん、重症じゅうしょう化かする人ひと、亡なくなる人ひとの人数にんずうは増ふえますので、警戒けいかいは必要ひつようです。

また、今回こんかいの新型しんがたコロナウイルスの致死ちし率りつが、最終さいしゅう的てきにはどれほどの値ねになるかは、まだ分わからないという指摘してきもあります。

致死ちし率りつは感染かんせんが確認かくにんされた人ひとのうちで亡なくなった人ひとの割合わりあいですが、把握はあくされていない感染かんせん者しゃが数多かずおおくいるのではないかという見方みかたもあるからです。いずれにしても、感染かんせんをできるだけ広ひろげない対策たいさくが引き続ひきつづき必要ひつようです。

感染かんせんしやすい年齢ねんれい層そうは？

Ｑきゅ-：感染かんせんしやすい年齢ねんれい層そうはあるのでしょうか。

Ａえい：ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-によりますと、感染かんせんしている人ひとはこれまでのところ主おもに成人せいじんだということですが、小ちいさな子こどもから高齢こうれい者しゃまで幅広はばひろい世代せだいで報告ほうこくされているということです。

ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-は、重症じゅうしょうになりやすい人ひととして、持病じびょうのある人ひとに加くわえて、高齢こうれい者しゃを挙あげています。

治療ちりょう薬やくはあるの？

Ｑきゅ-：新型しんがたコロナウイルスに対にたいする治療ちりょう薬やくはあるのでしょうか。

Ａえい：今いまのところ、インフルエンザのタミフルやゾフルーザのような、ウイルスに対にたいして直接ちょくせつ、効果こうかがある治療ちりょう薬やくはなく、酸素さんそ吸入きゅうにゅうや脱水だっすいの際さいの点滴てんてきなど「対症たいしょう療法りょうほう」で対応たいおうしています。

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょによりますと、こうした治療ちりょうを行おこなっている間まに患者かんじゃ自身じしんが免疫めんえきを獲得かくとくして、ウイルスが排出はいしゅつされるのを待まつということで、実際じっさいに多おおくの人ひとが回復かいふくしています。

特効薬とっこうやくはまだ開発かいはつされていませんが、すでに実用じつよう化かされている別べつの病気びょうきの薬くすりが使つかえる可能かのう性せいがあるとして、実際じっさいに日本にっぽんを含ふくむ各国かっこくで患者かんじゃへの投与とうよが行おこなわれています。

アメリカのＣＤＣし-でぃ-し-＝疾病しっぺい対策たいさくセンターなどの研究けんきゅうグループは、新型しんがたコロナウイルスによる肺炎はいえんになった男性だんせいに、エボラ出血熱えぼらしゅっけつねつの治療ちりょう薬やくとして開発かいはつが進すすめられてきた抗こうウイルス薬やくを投与とうよしたところ、翌日よくじつ以降いこう、酸素さんそ吸入きゅうにゅうの必要ひつようがなくなり、発熱はつねつも治おさまるなど、症状しょうじょうが改善かいぜんしたとしています。

また、タイの保健ほけん省しょうは中国人ちゅうごくじんの患者かんじゃに対にたいし、インフルエンザの治療ちりょう薬やくとエイズの発症はっしょうを抑おさえる薬くすりを組み合くみあわせて投与とうよしたところ、コロナウイルスが検出けんしゅつされなくなり、症状しょうじょうに改善かいぜんが見みられたと記者きしゃ会見かいけんで発表はっぴょうしました。

日本にっぽん国内こくないでも国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンターで、肺炎はいえんになった患者かんじゃ１いち人にんにエイズの発症はっしょうを抑おさえる薬くすりを投与とうよしたということです。患者かんじゃはその後そのご、熱ねつが37度ど台だいまで下さがり、けん怠けんたい感かんは改善かいぜん傾向けいこうになったほか、呼吸こきゅうも改善かいぜんしたということです。

ただ、これらの薬くすりに効果こうかがあったのかはまだはっきりしておらず、いずれのケースでも安全あんぜん性せいや有効ゆうこう性せいを判断はんだんするにはさらなる臨床りんしょう試験しけんが必要ひつようだとしています。

ワクチンはあるの？

Ｑきゅ-：新型しんがたコロナウイルスへの感染かんせんを防ふせぐワクチンはあるのでしょうか。

Ａえい：ワクチンは事前じぜんに接種せっしゅしておくことで感染かんせんを防ふせいだり、発症はっしょうしにくくしたりするものですが、新型しんがたコロナウイルスに対にたいするワクチンは今いまのところありません。

通常つうじょう、ワクチンの開発かいはつでは、ウイルスそのものを処理しょりして毒性どくせいを無なくしたり弱よわめたりしたうえで、免疫めんえきを十分じゅうぶんに活性かっせい化かする効果こうかがあるかどうかを動物どうぶつ実験じっけんなどを行おこなって調しらべます。

動物どうぶつで効果こうかがあると確認かくにんできれば、人ひとに投与とうよする臨床りんしょう試験しけんを行おこなって、さらに効果こうかや安全あんぜん性せいを確たしかめます。

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょは通常つうじょうの場合ばあい、ワクチンが開発かいはつされるまでには「年とし単位たんいの時間じかんがかかる」としています。

実際じっさいに同おなじコロナウイルスの一種いっしゅによる感染かんせん症しょうで、2003年ねんに中国ちゅうごくやアジア各地かくちを中心ちゅうしんに感染かんせんが拡大かくだいしたＳＡＲＳや、中東ちゅうとうを中心ちゅうしんに感染かんせんが続つづく、重おもい肺炎はいえんを引き起ひきおこすＭＥＲＳではワクチンは完成かんせいしていません。

こうした中なか、アメリカ国立こくりつアレルギー・感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょは、新型しんがたコロナウイルスのワクチンの開発かいはつを進すすめていることを明あきらかにし、研究所けんきゅうじょのアンソニー・ファウチ所長しょちょうは先月せんげつ28日にちの記者きしゃ会見かいけんで、「３さんか月かげつ以内いないにワクチンの効果こうかや安全あんぜん性せいを確たしかめるための臨床りんしょう試験しけんを始はじめる」と述のべました。

この中なかで、アメリカの製薬せいやくベンチャー企業きぎょうイノビオ社しゃは、新型しんがたコロナウイルスの遺伝子いでんしの情報じょうほうを使つかって、免疫めんえきを活性かっせい化かさせるたんぱく質たんぱくしつを設計せっけいして、ワクチンとして投与とうよするという新あらたな方法ほうほうで、臨床りんしょう試験しけんを始はじめるまでの期間きかんを大幅おおはばに短縮たんしゅくできるとしており、ことしの初夏しょかには臨床りんしょう試験しけんを始はじめられるとしています。

さらに、ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-はＭＥＲＳの対策たいさくとして開発かいはつを進すすめているワクチンが、新型しんがたコロナウイルスにも効果こうかがないか探さぐっていくとしていますが、実際じっさいに使つかえるようになるには、一定いっていの時間じかんがかかると見みられています。

私わたしたちができる対策たいさくは？

Ｑきゅ-：私わたしたちができる対策たいさくはあるのでしょうか。

Ａえい：コロナウイルスはインフルエンザやかぜと同様どうように、せきやくしゃみなどの飛ひまつを通をつうじて感染かんせんするとされています。

このため、基本きほん的てきな対策たいさくはインフルエンザなどと同おなじで、手てを洗あらうことと、せきエチケットです。

手洗てあらいについては、せっけんを手首てくびまでしっかりとつけ、流水りゅうすいで少すくなくとも20秒間びょうかんは洗あらうことが効果こうか的てきだとされています。指ゆびの間まや爪つめの隙間すきままでしっかりと洗あらいます。頻繁ひんぱんに手洗てあらいをしてください。

すぐに手てが洗あらえない場合ばあいは、アルコール消毒しょうどく薬やくで手てをふくのも有効ゆうこうです。この場合ばあいは、たっぷりとアルコール消毒しょうどく薬やくを手てにつけ、ふき残のこしがないように注意ちゅういしてください。

また、ウイルスは目めや口くち、それに鼻はななどから入はいってきます。手てをきれいにするまでは顔かおを触さわらないようにしてください。

次つぎにせきエチケットの徹底てっていです。せきエチケットは、せきやくしゃみをする時ときには口くちを覆おおうことです。この時とき、手てのひらで口くちを覆おおうのではなく、ティッシュやひじを使つかって抑おさえることが重要じゅうようです。

もし、手てのひらを使つかってしまうと、手てにウイルスがついてしまい、ドアノブを触さわるなどして感染かんせんを広ひろげてしまうおそれがあります。

また、正まさしくマスクをつけることもせきエチケットになります。感染かんせんを広ひろげない対策たいさくは、周囲しゅういの人ひとを守まもるためだけではなく、流行りゅうこうが広ひろがって医療いりょう機関きかんが混乱こんらんしてしまうのを避さけるという意味いみで、自分じぶん自身じしんを守まもることにもつながります。

このほかの対策たいさくとしては、人混ひとごみを避さけること、せきやくしゃみをしている人ひとからは１いちメートル以上いじょう距離きょりをとること、持病じびょうがあるなど感染かんせん症しょうのリスクが高たかい人ひとは、念ねんのためにマスクを正ただしくつけることなどがあります。

新型しんがたのウイルスに対にたいしては、分わかっていないことだけに目めを向むけるのではなく、分わかっていることをしっかりと実践じっせんし、冷静れいせいに対応たいおうすることが重要じゅうようです。

ソース：NHK ニュース