ドイツ 感染かんせん者しゃ２に万まん人にん 死者ししゃ114人にん 死者ししゃが伊いなどより少すくない背景はいけいは

ドイツでは、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん者しゃが２に万まん人にんを超こえているのに対にたいし、死亡しぼうした人ひとの数かずは114人にんと、イタリアなどに比くらべると大幅おおはばに少すくなくなっています。専門せんもん家かやメディアは、充実じゅうじつした検査けんさ態勢たいせいや医療いりょう体制たいせいがあると指摘してきしています。

ドイツでは、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん者しゃ数すうは２に万まん7436人にんと、中国ちゅうごく、イタリア、アメリカ、スペインに次ついで世界せかいで５ご番目ばんめに多おおくなっていますが、死亡しぼうした人ひとの数かずは114人にんで、6000人にん以上いじょうの死亡しぼう者しゃが出でているイタリアや、2000人にん以上いじょうのスペインに比くらべると大幅おおはばに少すくなくなっています。

この背景はいけいの１ひとつとして指摘してきされているのが検査けんさ態勢たいせいの規模きぼです。

ドイツの保健ほけん当局とうきょくの傘下さんかにある国立こくりつロベルト・コッホ研究所けんきゅうじょによりますと、ドイツでは感染かんせんの有無うむを調しらべるための検査けんさを、現在げんざい、週しゅうに合あわせて16万まん件けん行おこなっていて、今後こんご、さらに増ふやす方針ほうしんだとしています。

一方いっぽう、イタリアでは先月せんげつ末まつ以降いこう、検査けんさの総数そうすうが16万まん件けんを超こえたのは３さん週間しゅうかん以上いじょうたった今月こんげつ中旬ちゅうじゅんになってからでした。

ＡＦＰえいえふぴ-通信つうしんの取材しゅざいに応おうじた首都しゅとベルリンにある大学だいがく病院びょういんの研究けんきゅう者しゃは、「ドイツでは早期そうきに感染かんせんを確認かくにんすることができ、診断しんだんと覚さとし知ちで先行せんこうすることができた」と述のべ、感染かんせん者しゃを早はやい段階だんかいで確認かくにんできる検査けんさ態勢たいせいが効果こうかを挙あげているという見方みかたを示しめしました。

さらに、ドイツにはもともと集中しゅうちゅう治療ちりょうに対応たいおうしたベッドがイタリアのおよそ５ご倍ばいに当にあたる２に万まん8000床しょうあり、重症じゅうしょう化かした患者かんじゃを治療ちりょうする医療いりょう体制たいせいがほかのヨーロッパの国くにと比くらべると整ととのっていたことも要因よういんの１ひとつと指摘してきされています。

また、ロベルト・コッホ研究所けんきゅうじょによりますと、ドイツでは、感染かんせん者しゃの年齢ねんれいの中央ちゅうおう値ちは47歳さいで、感染かんせん者しゃのおよそ８はち割わりが60歳さい未満みまんとなっているということです。

この点てん、イタリアでは、感染かんせん者しゃの年齢ねんれいの中央ちゅうおう値ちは63歳さいで、感染かんせん者しゃの中なかに高齢こうれい者しゃが占しめる割合わりあいが高たかくなっています。

ロベルト・コッホ研究所けんきゅうじょのロタール・ウィーラー所長しょちょうは「感染かんせん者しゃの急激きゅうげきな増加ぞうかは落ち着おちつきつつある」としながらも、「ドイツは流行りゅうこうの初期しょき段階だんかいにあり、今後こんご、死亡しぼう者しゃの数かずが増加ぞうかする可能かのう性せいもある」と述のべ、引き続ひきつづき、人ひとどうしの接触せっしょくを減へらすなど感染かんせんの拡大かくだい防止ぼうしに努つとめるよう呼よびかけています。

ソース：NHK ニュース