インフルの治療ちりょう薬やく「アビガン」 新型しんがたコロナ治療ちりょうの臨床りんしょう試験しけん開始かいし

新型しんがたインフルエンザ治療ちりょう薬やく、「アビガン」を製造せいぞうしている日本にっぽんの製薬せいやく会社かいしゃは、新型しんがたコロナウイルスの治療ちりょう薬やくとして国くにの承認しょうにんを受うけるための臨床りんしょう試験しけんを始はじめたと発表はっぴょうしました。

「アビガン」、一般いっぱん名めい「ファビピラビル」は、新型しんがたインフルエンザの治療ちりょう薬やくとして、６ろく年ねん前まえ、製薬せいやく会社かいしゃの富士フイルムふじふいるむ富山とやま化学かがくが開発かいはつしたもので31日にち、新型しんがたコロナウイルスの治療ちりょうのための臨床りんしょう試験しけんを始はじめたと発表はっぴょうしました。

臨床りんしょう試験しけんは東京とうきょう都内とないの病院びょういんで新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした患者かんじゃ、およそ100人にんを対象たいしょうに６月ろくがつ末まつまで行おこなわれ、治療ちりょうの効果こうかや安全あんぜん性せいを確認かくにんするということです。

「アビガン」は動物どうぶつ実験じっけんで胎児たいじへの副作用ふくさようが報告ほうこくされたことから、妊娠にんしん中ちゅうの女性じょせいには投与とうよできず、ほかの薬くすりが効きかない感染かんせん症しょうが発生はっせいし、国くにが使用しようすると判断はんだんした場合ばあいに限かぎって投与とうよされることになっています。

すでに中国ちゅうごくでは、新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした患者かんじゃに投与とうよする臨床りんしょう研究けんきゅうを行おこなった結果けっか、肺炎はいえんの症状しょうじょうなどを改善かいぜんさせる効果こうかが認みとめられたと報告ほうこくされています。

日本にっぽんでも、新型しんがたコロナウイルスに対にたいして効果こうかがあるかどうか調しらべる臨床りんしょう研究けんきゅうが３月さんがつから愛知あいち県けんの藤田ふじた医科いか大学だいがく病院びょういんなどで始はじまっています。

富士フイルムふじふいるむ富山とやま化学かがくは臨床りんしょう試験しけんの結果けっか、効果こうかや安全あんぜん性せいが確認かくにんされれば、新型しんがたコロナウイルスの治療ちりょう薬やくとして国くにに承認しょうにん申請しんせいを行おこなう方針ほうしんです。

ソース：NHK ニュース