ロッテ 延長10回3点差から大逆転サヨナラでファイナル進出
2023-10-16 14:42:39

パ・リーグのクライマックスシリーズファーストステージは、千葉市のZOZOマリンスタジアムで16日に第3戦が行われ、ここまで互いに1勝1敗どうしのレギュラーシーズン2位のロッテと3位のソフトバンクが対戦しました。
試合はチームトップの10勝をあげたロッテの27歳、小島和哉投手とリーグ最年長42歳、ソフトバンクの和田毅投手の両先発の投げ合いとなり、両チーム無得点で進みました。
ロッテは6回、ワンアウト二塁からここまで好投の小島投手が4番・近藤健介選手にライト前にヒットを打たれましたが荻野貴司選手の好返球でホームを狙った柳田悠岐選手がアウトになり、先制を許しませんでした。
試合は0対0のまま延長に入り、10回、ロッテは5人目の澤村拓一選手が打たれ3点をリードされました。それでもロッテはそのウラ、ノーアウト一塁二塁から2番の藤岡裕大選手のスリーランホームランで追いつく驚異的な粘りを見せ、最後は途中出場の安田尚憲選手のサヨナラタイムリーで試合を決めました。ロッテは4対3で最後までもつれた熱戦を制し、2勝1敗でファイナルステージ進出を決めました。
ロッテは2021年以来、2年ぶりのファイナルステージ進出で18日からリーグ3連覇を果たしたオリックスと京セラドーム大阪で対戦します。
ソフトバンクは延長10回に1番・周東佑京選手からの3者連続タイムリーでリードを奪いましたが、そのウラに7人目の津森宥紀投手が手痛い同点ホームランを浴び、最後は大津亮介投手が粘れませんでした。
スリーランホームラン 藤岡「入ると信じていた」
藤岡裕大選手は同点のスリーランホームランを打った場面について「前の2人がつないでくれたのでホームランを打つくらいの気持ちで打席に立った。ヒットでつないでも相手ピッチャーはつないで来るだろうと思ったので一気に3点取れるようにと思ってがんばった。あまり覚えていないが、いい角度で上がったので、入ってくれると信じていた」と振り返りました。
その上でファイナルステージ進出を決め「まだまだ試合ができる、まだこの応援が聞けると思って非常にうれしく思った。絶対に勝ってここに戻ってくるのでたくさんの応援をよろしくお願いします」と力強く話していました。
サヨナラタイムリー 安田「もう1回ここに帰ってくる」
途中出場で延長10回にサヨナラタイムリーを打った安田尚憲選手は「本当に最高だ。声援の力で打つことができ、この球場でクライマックスシリーズをできて幸せだ」と喜びを語りました。
3点リードされた10回ウラ、藤岡裕大選手のスリーランホームランで追いついたことについては「まだまだ行けると、チームの勢いをつけてくれたホームランだった。先輩方の勢いに乗って僕も打てたと思う」と振り返りました。
その上でオリックスと戦うファイナルステージに向けて「きょうはチーム一丸となって戦えたと思う。この勢いのまま大阪に乗り込み、もう1回ここに帰ってこられるように頑張りたい」と意気込みました。
ロッテ 吉井監督「すごい集中力」
2勝1敗でファイナルステージ進出を決めたロッテの吉井理人監督は「みんな本当によく頑張ってくれた。とてもうれしいです」と喜びを語りました。
その上で、3点リードされて迎えた10回ウラの攻撃について「負けたわけではなく、まだみんなの力が残っていた。やれることは全部やろうと思って角中を代打に送って、勢いのつくヒットを打ってくれた」と振り返りました。
そして、同点のスリーランホームランを打った藤岡裕大選手について「なんとかつないでくれと思って見ていたが、ほしいところで一発を打ってくれた。すごい集中力だった」とたたえました。
先発ピッチャーが不足するなか、3試合でのべ14人が投げチームを支えた中継ぎ陣について「シリーズが始まる前から先発がきつく、リリーフに頼ることになると思っていた。こちらが順番を間違えないのがカギと思っていたが、みんな起用にこたえてよく頑張ってくれた」と話していました。
オリックスとのファイナルステージに向けては「こちらはチャレンジャーなのでいつも通りできることに集中して頑張りたい」と意気込んでいました。