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女子中学生自殺 いじめ裏付けるメモ隠蔽と発表 神戸市教委
2018-06-03 19:40:14

おととし自殺した神戸市の女子中学生をめぐり、市の教育委員会は3日、当時の担当者と校長が、自殺直後に同級生から聞き取ったいじめを裏付けるメモが残っているのに「破棄した」とうその報告をして隠蔽していたことを明らかにしました。遺族の求めに応じて行われた裁判所による証拠保全の手続きでも、隠していたということで、市は実態の解明を進める方針です。
おととし10月に自殺した神戸市垂水区の当時中学3年の女子生徒をめぐっては、去年8月、市の教育委員会が設置した第三者委員会が、同級生からのいじめを認定する一方、自殺との因果関係は不明だとする調査結果をまとめました。
しかし、この中で「破棄された」としていた、いじめを裏付ける同級生からの聞き取りメモがことし4月になって、学校に残っていたことが発覚し、依頼を受けた弁護士が経緯を調べていました。
そして市の教育委員会は3日、担当した教育委員会の当時の首席指導主事が、「事務量が増えるのでなかったことにしよう」などと校長と口裏を合わせ、「破棄した」とうその報告をしてメモを隠蔽していたことを明らかにしました。
この問題をめぐっては、遺族が「教育委員会の調査は信用できない」として神戸地方裁判所に対して、関係する書類を証拠として保全するよう求め、去年3月、裁判官がその手続きのために学校を訪れました。
教育委員会によりますと、この際、首席指導主事は、メモの扱いをたずねた校長に対し、「腹をくくって下さい」と言って隠すよう指示していたということです。
神戸市は独自の再調査委員会を今月中にも発足させ、実態の解明を進める方針です。
しかし、この中で「破棄された」としていた、いじめを裏付ける同級生からの聞き取りメモがことし4月になって、学校に残っていたことが発覚し、依頼を受けた弁護士が経緯を調べていました。
そして市の教育委員会は3日、担当した教育委員会の当時の首席指導主事が、「事務量が増えるのでなかったことにしよう」などと校長と口裏を合わせ、「破棄した」とうその報告をしてメモを隠蔽していたことを明らかにしました。
この問題をめぐっては、遺族が「教育委員会の調査は信用できない」として神戸地方裁判所に対して、関係する書類を証拠として保全するよう求め、去年3月、裁判官がその手続きのために学校を訪れました。
教育委員会によりますと、この際、首席指導主事は、メモの扱いをたずねた校長に対し、「腹をくくって下さい」と言って隠すよう指示していたということです。
神戸市は独自の再調査委員会を今月中にも発足させ、実態の解明を進める方針です。
問題の経緯は
おととし10月、神戸市垂水区の市立中学校に通っていた当時3年生の女子生徒が自殺しました。
その後、生徒の母親から「自殺の原因はいじめではないか」との訴えがあったため、市の教育委員会は弁護士や医師などでつくる第三者委員会を発足させ、原因の調査を始めました。
第三者委員会は去年8月、複数の生徒が女子生徒に対し、容姿や服装を中傷したりするいじめがあったことを認定しましたが、「調査報告書」ではいじめの原因や時期、自殺との関連などは明らかにしませんでした。
このため生徒の母親は、追加の調査を申し入れましたが、第三者委員会は去年12月、「見解はすでに示しているので、これ以上の調査はしない」として、応じませんでした。
こうした中、ことし4月22日になって、生徒の自殺の5日後に学校が同級生からトラブルの有無や内容などを聞き取った際のメモが残されていたことが発覚しました。
このメモについて、第三者委員会の報告書では、「破棄された」としていましたが、いじめを裏付ける重要な情報を含むことから、早期にその存在がわかっていれば調査結果に影響した可能性があります。
教育委員会によりますと、このメモは、去年8月に後任の校長が見つけていたものの、報告を受けた教育委員会が確認作業を怠り、ことし3月下旬に校長が改めて連絡した結果、存在を確認したということです。
メモの発覚を受けて、教育委員会は外部の弁護士に依頼して経緯を調べていました。
一方、生徒の遺族はことし4月26日、神戸市の久元市長と面会して市長権限での再調査を求め、久元市長は「教育委員会の対応は適切でなく、報告書の信頼は損なわれた」などとして、市として独自の再調査委員会を設置し、実態解明を進める考えを示していました。
その後、生徒の母親から「自殺の原因はいじめではないか」との訴えがあったため、市の教育委員会は弁護士や医師などでつくる第三者委員会を発足させ、原因の調査を始めました。
第三者委員会は去年8月、複数の生徒が女子生徒に対し、容姿や服装を中傷したりするいじめがあったことを認定しましたが、「調査報告書」ではいじめの原因や時期、自殺との関連などは明らかにしませんでした。
このため生徒の母親は、追加の調査を申し入れましたが、第三者委員会は去年12月、「見解はすでに示しているので、これ以上の調査はしない」として、応じませんでした。
こうした中、ことし4月22日になって、生徒の自殺の5日後に学校が同級生からトラブルの有無や内容などを聞き取った際のメモが残されていたことが発覚しました。
このメモについて、第三者委員会の報告書では、「破棄された」としていましたが、いじめを裏付ける重要な情報を含むことから、早期にその存在がわかっていれば調査結果に影響した可能性があります。
教育委員会によりますと、このメモは、去年8月に後任の校長が見つけていたものの、報告を受けた教育委員会が確認作業を怠り、ことし3月下旬に校長が改めて連絡した結果、存在を確認したということです。
メモの発覚を受けて、教育委員会は外部の弁護士に依頼して経緯を調べていました。
一方、生徒の遺族はことし4月26日、神戸市の久元市長と面会して市長権限での再調査を求め、久元市長は「教育委員会の対応は適切でなく、報告書の信頼は損なわれた」などとして、市として独自の再調査委員会を設置し、実態解明を進める考えを示していました。
ソース:NHK ニュース