矢やのようなもの刺ささった奈良なら公園こうえんのシカ 元気げんきに群むれに戻もどる

13日にち、首くびに矢やのようなものが刺ささっているのが見みつかった国くにの天然てんねん記念きねん物ぶつの奈良なら公園こうえんのシカは、保護ほご施設しせつで治療ちりょうを受うけて体調たいちょうが回復かいふくし、14日にち、元気げんきに群むれに戻もどりました。

奈良なら公園こうえんでは13日にち、４よん歳さいぐらいのメスのシカの首くびに、鉛筆えんぴつに紙かみをまいて作つくられた長ながさおよそ15センチの矢やのようなものが刺ささっているのが見みつかりました。シカは保護ほご施設しせつで治療ちりょうを受うけていましたが、14日にち、獣しし医師いしが確認かくにんしたところ元気げんきに跳とびはねるまでに体調たいちょうが回復かいふくしたため奈良なら公園こうえんに放はなされました。

保護ほご団体だんたいによりますと、シカは、この春はるに子こを産うんだばかりの母ははジカで、すぐに近ちかくにいた群むれに戻もどり、離れ離はなればなれになっていた子こジカとも再会さいかいできそうだということです。

奈良なら公園こうえんに生息せいそくするシカは国くにの天然てんねん記念きねん物ぶつに指定していされ保護ほごの対象たいしょうとなっていて、警察けいさつは何者なにものかが故意こいにシカを傷きずつけたとして、文化財ぶんかざい保護ほご法ほう違反いはんの疑うたがいで調しらべています。

シカの保護ほご団体だんたい「奈良ならの鹿しか愛護あいご会かい」の石川いしかわ周あまね事業じぎょう課長かちょうは、「体調たいちょうに影響えいきょうはなさそうだが決けっして許ゆるせない行為こういであり、犯人はんにんには反省はんせいしてもらいたい」と話はなしていました。

ソース：NHK ニュース