Hiện Furigana
文科省局長逮捕 東京医大トップが不正に関与か
2018-07-05 03:26:38

文部科学省の前局長が、私立大学の支援事業の選定で東京医科大学に便宜を図る見返りに息子を不正に合格させたとされる事件で、入試の不正には東京医科大学トップの臼井正彦理事長らが関わっていた疑いがあることが関係者への取材でわかりました。東京地検特捜部は教育行政を担う局長と大学トップの癒着の実態解明を進めています。
文部科学省科学技術・学術政策局長だった佐野太容疑者(58)は、去年5月、私立大学の支援事業の選定で東京医科大学に便宜を図る見返りに、この大学を受験した息子を不正に合格させたとして、4日、受託収賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。
これまでの調べによりますと、佐野前局長は文部科学省が特色ある研究に対して費用を支援する「私立大学研究ブランディング事業」の対象に東京医科大学が選定されるよう依頼されていたということですが、この依頼をしていたのは、大学トップの臼井正彦理事長だったことが関係者への取材でわかりました。
そして選定に便宜を図ってもらう見返りとして臼井理事長らの裁量で佐野前局長の息子の入試の点数を加算し、合格させていた疑いがあるということです。
臼井理事長は平成20年10月に東京医科大学の学長に就任し、平成25年7月から5年間にわたって理事長を務めています。
特捜部は教育行政を担う局長と大学トップの癒着や支援事業の選定をめぐる詳しい経緯について実態解明を進めています。
これまでの調べによりますと、佐野前局長は文部科学省が特色ある研究に対して費用を支援する「私立大学研究ブランディング事業」の対象に東京医科大学が選定されるよう依頼されていたということですが、この依頼をしていたのは、大学トップの臼井正彦理事長だったことが関係者への取材でわかりました。
そして選定に便宜を図ってもらう見返りとして臼井理事長らの裁量で佐野前局長の息子の入試の点数を加算し、合格させていた疑いがあるということです。
臼井理事長は平成20年10月に東京医科大学の学長に就任し、平成25年7月から5年間にわたって理事長を務めています。
特捜部は教育行政を担う局長と大学トップの癒着や支援事業の選定をめぐる詳しい経緯について実態解明を進めています。
臼井理事長とは
東京医科大学のホームページなどによりますと、臼井正彦理事長は昭和35年に東京医科大学に入学したあと、医師免許を取得して平成6年に主任教授になりました。
その後、大学病院の病院長を務めたあと、平成20年に学長に就任し、平成25年からは13代目の理事長として大学の経営に携わっています。
大学のホームページの理事長あいさつのなかで、臼井理事長は「医師国家試験や看護師国家試験の合格率をより向上させ、科研費などの外部資金獲得の強化などを引き続き図っていきます。医学への情熱と忍耐力をもって人類の病に対する治療や健康維持増進に挑戦し続け、進化する医科大学としてまい進してまいります」などと記しています。
その後、大学病院の病院長を務めたあと、平成20年に学長に就任し、平成25年からは13代目の理事長として大学の経営に携わっています。
大学のホームページの理事長あいさつのなかで、臼井理事長は「医師国家試験や看護師国家試験の合格率をより向上させ、科研費などの外部資金獲得の強化などを引き続き図っていきます。医学への情熱と忍耐力をもって人類の病に対する治療や健康維持増進に挑戦し続け、進化する医科大学としてまい進してまいります」などと記しています。
ソース:NHK ニュース