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晴れ着トラブル 社長が会見し陳謝
2018-01-26 10:27:01

成人の日に横浜市にある晴れ着の販売などを行う会社「はれのひ」と契約した振り袖が届かなかった問題で、この会社の破産手続きの開始が決定し、連絡が取れなくなっていた社長は26日夜の会見で、「成人式を台なしにしてしまい、深くおわび申し上げます」と述べ、陳謝しました。
横浜市中区に本社がある晴れ着の販売などを行う会社「はれのひ」が突如、休業し、成人の日の今月8日、新成人が事前に購入したり、レンタルしたりした振り袖が着付け会場に届かず、晴れ着を着られない新成人が相次ぎました。
この問題で、横浜地方裁判所から破産手続きの開始が決定したことから、「はれのひ」の篠崎洋一郎社長が26日夜、横浜市内で会見しました。
篠崎社長は冒頭、「お客様や取引先に多大なご迷惑ご心配かけて、おわび申し上げます」と陳謝し、頭を下げました。そのうえで、「説明が遅れたことをおわびします。平成29年9月に大幅に赤字になり、売り上げの減少に歯止めがかからず、支払いのめどがたたなくなり、このような事態になりました。成人式を台なしにしてしまい、すべて私に責任があります。皆様にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と述べました。
さらに、篠崎社長は成人式の前日には開催できないと認識していたことを明らかにしました。また、問題が発覚してからどこにいたのか問われると、「知人のところにいました。隠れるつもりはなかったが、そのように見えたことで世間をお騒がせしたことは申し訳ありません」と弁解しました。
弁護士の説明では、これまでの調査で負債総額はおよそ6億3500万円で、債権者の数は1600人に上るとしていますが、今回の問題を含むと最終的な負債額はさらに増え、10億円を超える可能性があるとしてしています。
また、振り袖については、26日の時点で仮縫いしているものを含めて1200着が保管されているということです。
被害を訴える新成人や保護者などからは店舗が休業したため、社長や店舗の担当者と連絡が取れなくなり、支払った代金や預けていた晴れ着が返却されるのかなど、不安の声が上がっていたほか、取引先の一部では「はれのひ」からの支払いが滞る状況になっています。
この問題で、横浜地方裁判所から破産手続きの開始が決定したことから、「はれのひ」の篠崎洋一郎社長が26日夜、横浜市内で会見しました。
篠崎社長は冒頭、「お客様や取引先に多大なご迷惑ご心配かけて、おわび申し上げます」と陳謝し、頭を下げました。そのうえで、「説明が遅れたことをおわびします。平成29年9月に大幅に赤字になり、売り上げの減少に歯止めがかからず、支払いのめどがたたなくなり、このような事態になりました。成人式を台なしにしてしまい、すべて私に責任があります。皆様にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と述べました。
さらに、篠崎社長は成人式の前日には開催できないと認識していたことを明らかにしました。また、問題が発覚してからどこにいたのか問われると、「知人のところにいました。隠れるつもりはなかったが、そのように見えたことで世間をお騒がせしたことは申し訳ありません」と弁解しました。
弁護士の説明では、これまでの調査で負債総額はおよそ6億3500万円で、債権者の数は1600人に上るとしていますが、今回の問題を含むと最終的な負債額はさらに増え、10億円を超える可能性があるとしてしています。
また、振り袖については、26日の時点で仮縫いしているものを含めて1200着が保管されているということです。
被害を訴える新成人や保護者などからは店舗が休業したため、社長や店舗の担当者と連絡が取れなくなり、支払った代金や預けていた晴れ着が返却されるのかなど、不安の声が上がっていたほか、取引先の一部では「はれのひ」からの支払いが滞る状況になっています。
20歳女性「思い出と時間を返せ」
成人式に「はれのひ」で購入した振り袖などが届かず被害に遭った横浜市の会社員、竹内好恵さん(20)は、篠崎社長が26日夜に会見したことを受けて「思い出と時間を返せと言いたいです」と改めて憤りをあらわにしました。
竹内さんは「はれのひ」から45万円で購入した振り袖など一式が届かなかったほか、預けていた母親の着物も返却されないなどの被害に遭いました。
トラブルが起きてから連絡が取れなくなっていた篠崎社長が公の場に現れたことについて竹内さんは「やっとかという感じです。途方に暮れていて、早く出てきてほしかったです」としたうえで「破産するのだったら成人式の前に言ってほしかったです」と対応の遅れを批判しました。
会見での社長の様子について竹内さんは「憎しみしかなく、もう全部返してほしい。思い出と時間を返せと言いたいし、一生に一度の晴れ舞台が全部台なしになったので、それを全部ぶつけたいです」と行き場のない憤りを改めてあらわにしました。
これまでに会社側や破産管財人などからの連絡は一切ないということで、竹内さんは「私は式に出席できたが、本当に出席できなかった子、泣きながら帰った子のことを思うと許せないです」と、当時を振り返りながらすべての被害者への謝罪と、着物などの返還を責任をもって行うよう強く訴えました。
竹内さんは「はれのひ」から45万円で購入した振り袖など一式が届かなかったほか、預けていた母親の着物も返却されないなどの被害に遭いました。
トラブルが起きてから連絡が取れなくなっていた篠崎社長が公の場に現れたことについて竹内さんは「やっとかという感じです。途方に暮れていて、早く出てきてほしかったです」としたうえで「破産するのだったら成人式の前に言ってほしかったです」と対応の遅れを批判しました。
会見での社長の様子について竹内さんは「憎しみしかなく、もう全部返してほしい。思い出と時間を返せと言いたいし、一生に一度の晴れ舞台が全部台なしになったので、それを全部ぶつけたいです」と行き場のない憤りを改めてあらわにしました。
これまでに会社側や破産管財人などからの連絡は一切ないということで、竹内さんは「私は式に出席できたが、本当に出席できなかった子、泣きながら帰った子のことを思うと許せないです」と、当時を振り返りながらすべての被害者への謝罪と、着物などの返還を責任をもって行うよう強く訴えました。
取引先「しっかりと対応を」
「はれのひ」に着物などを納入し、およそ3000万円の代金が未払いになっているという京都市中京区の呉服の卸売会社の担当者は「これまでどうしてよいかわからない宙ぶらりんの状態が続いていたので、今回、社長が出てきたことで、一歩前に進める形になったと思います。今後はしっかりと対応してもらいたいです」と話しています。
19歳女性「振り袖返ってくる期待 裏切らないで」
「はれのひ」から購入した来年の成人式用の振り袖と帯が戻らなくなっている神奈川県横須賀市の19歳の女性は、篠崎社長の会見について「謝罪していましたが誠意が見えず、不信感を持ちました」と話しました。
この女性は購入した振り袖を着た写真を撮影し、髪留めとバッグなども含めておよそ40万円を振り込みましたが、振り袖と帯はいまだに返却されていません。
この女性は成人の日以降、自分の振り袖が転売されていないか、ツイッターなどで情報を求めていました。
女性は26日の会見をインターネットで見ていたということで「謝罪はしていましたが誠意が見えず、不信感を持ちました」と話していました。
会社側が預かっていた振り袖を返却する意向を示していることについては「来年の成人式で着ることができたら『この振り袖が』と実感すると思います。誠意をもって謝ってほしいし、振り袖が返ってくるという期待を裏切らないでほしいです」と求めていました。
この女性は購入した振り袖を着た写真を撮影し、髪留めとバッグなども含めておよそ40万円を振り込みましたが、振り袖と帯はいまだに返却されていません。
この女性は成人の日以降、自分の振り袖が転売されていないか、ツイッターなどで情報を求めていました。
女性は26日の会見をインターネットで見ていたということで「謝罪はしていましたが誠意が見えず、不信感を持ちました」と話していました。
会社側が預かっていた振り袖を返却する意向を示していることについては「来年の成人式で着ることができたら『この振り袖が』と実感すると思います。誠意をもって謝ってほしいし、振り袖が返ってくるという期待を裏切らないでほしいです」と求めていました。
ソース:NHK ニュース