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アメリカ版「はやぶさ」 NASAの探査機が小惑星への着地成功
2020-10-20 22:43:40

アメリカ版「はやぶさ」ともよばれるNASA=アメリカ航空宇宙局の探査機は、日本時間の21日午前7時前、地球から3億キロ以上離れた小惑星「ベンヌ」への着地を試み、さきほど7時10分すぎ着地したことを示すデータを送ってきました。NASAでは、地表の石や砂の採取が出来たか今後、データの分析を進めることにしています。
NASAの探査機、「オシリス・レックス」は日本時間の21日午前2時半すぎに、地球から3億キロ以上離れた「ベンヌ」の上空770mから降下を始め、着地を試みました。
そしてさきほど午前7時10分すぎ小惑星への着地に成功したとするデータが探査機の管制センターに送られてきたということです。
探査機は、ロボットアームの先に取り付けた装置を地表に接触させ、窒素ガスを噴射して舞い上がった表面の石や砂などを採取したとみられ、NASAは採取に成功したか、今後データの分析を進めることにしています。
採取に成功していれば、日本のはやぶさ、それにはやぶさ2についで3例目となり地球の生命の起源や太陽系の成り立ちについて貴重な情報をもたらすと期待されています。
そしてさきほど午前7時10分すぎ小惑星への着地に成功したとするデータが探査機の管制センターに送られてきたということです。
探査機は、ロボットアームの先に取り付けた装置を地表に接触させ、窒素ガスを噴射して舞い上がった表面の石や砂などを採取したとみられ、NASAは採取に成功したか、今後データの分析を進めることにしています。
採取に成功していれば、日本のはやぶさ、それにはやぶさ2についで3例目となり地球の生命の起源や太陽系の成り立ちについて貴重な情報をもたらすと期待されています。
「オシリス・レックス」と「はやぶさ2」
小惑星探査機「オシリス・レックス」は、小惑星からのサンプルリターンを世界で初めて行って2010年に地球に帰還した日本の探査機「はやぶさ」の成果を取り入れて開発が進められました。
2014年に打ち上げられた「はやぶさ2」の後を追うようにNASA=アメリカ航空宇宙局によって2016年に打ち上げられました。
「はやぶさ2」は探査機の重量がおよそ600キロなのに対して「オシリス・レックス」はおよそ2トンと3倍以上あります。
探査機本体のサイズは「はやぶさ2」が縦1メートル60センチ、横1メートル、高さ1メートル25センチ、なのに対して、「オシリス・レックス」は縦2メートル40センチ、横2メートル40センチ、高さ3メートル10センチと大型になっています。
「はやぶさ2」が観測の対象とした「リュウグウ」と「オシリス・レックス」の観測対象の「ベンヌ」はいずれも地球と火星の間の軌道を回っている小惑星です。
「リュウグウ」は直径がおよそ900メートルで、炭素が比較的多い隕石(いんせき)に似た特徴をもっていると考えられていて、C型小惑星と呼ばれています。
一方、「ベンヌ」は直径がおよそ500メートルで、C型小惑星に似ているものの、構成する成分が少し異なると考えられるB型小惑星に分類されています。
どちらも同じ「コマ」のような形をしていて、生命にとって必要な水や有機物が比較的多く含まれているタイプだと考えられています。
サンプルの採取方法はそれぞれの探査機で異なり、「はやぶさ2」は金属製の弾丸を撃ち込んで砂などを搭載されたカプセルに採取する一方、「オシリス・レックス」は表面に窒素ガスを吹きつけて巻き上がった砂などを採取します。
「はやぶさ2」は最大で20グラムの砂などを採取できるとしていますが「オシリス・レックス」はその100倍の最大2キロの採取を目標としています。
「はやぶさ2」はことし12月に帰還する計画で、「オシリス・レックス」は3年後の2023年の帰還を目指しています。
2つの小惑星を比較することで生命にとって必要な水や有機物の起源の解明につながると期待されることから、JAXA=宇宙航空研究開発機構とNASAはそれぞれ持ち帰ったサンプルの一部を交換する協定も結ばれています。
2014年に打ち上げられた「はやぶさ2」の後を追うようにNASA=アメリカ航空宇宙局によって2016年に打ち上げられました。
「はやぶさ2」は探査機の重量がおよそ600キロなのに対して「オシリス・レックス」はおよそ2トンと3倍以上あります。
探査機本体のサイズは「はやぶさ2」が縦1メートル60センチ、横1メートル、高さ1メートル25センチ、なのに対して、「オシリス・レックス」は縦2メートル40センチ、横2メートル40センチ、高さ3メートル10センチと大型になっています。
「はやぶさ2」が観測の対象とした「リュウグウ」と「オシリス・レックス」の観測対象の「ベンヌ」はいずれも地球と火星の間の軌道を回っている小惑星です。
「リュウグウ」は直径がおよそ900メートルで、炭素が比較的多い隕石(いんせき)に似た特徴をもっていると考えられていて、C型小惑星と呼ばれています。
一方、「ベンヌ」は直径がおよそ500メートルで、C型小惑星に似ているものの、構成する成分が少し異なると考えられるB型小惑星に分類されています。
どちらも同じ「コマ」のような形をしていて、生命にとって必要な水や有機物が比較的多く含まれているタイプだと考えられています。
サンプルの採取方法はそれぞれの探査機で異なり、「はやぶさ2」は金属製の弾丸を撃ち込んで砂などを搭載されたカプセルに採取する一方、「オシリス・レックス」は表面に窒素ガスを吹きつけて巻き上がった砂などを採取します。
「はやぶさ2」は最大で20グラムの砂などを採取できるとしていますが「オシリス・レックス」はその100倍の最大2キロの採取を目標としています。
「はやぶさ2」はことし12月に帰還する計画で、「オシリス・レックス」は3年後の2023年の帰還を目指しています。
2つの小惑星を比較することで生命にとって必要な水や有機物の起源の解明につながると期待されることから、JAXA=宇宙航空研究開発機構とNASAはそれぞれ持ち帰ったサンプルの一部を交換する協定も結ばれています。
博士「多くの情報得られることを期待」
NASAゴダード宇宙飛行センターでオシリス・レックスのプロジェクトに携わるジェイソン・ドウォーキン博士は「はやぶさ2のチームとは、科学者どうし、緊密に交流してきた。今後、ベンヌとリュウグウから得られた物質を比較することで地球の生命の起源の謎に迫るのはもちろん、鉱物資源の開拓や、地球に衝突する可能性のある小惑星をどのように避けるかなど多くの情報が得られることを期待している」と話しています。
ソース:NHK ニュース