ポルトガル・マデイラ島とうで山火事やまかじ　世界遺産せかいいさんの照葉樹林しょうようじゅりんに延焼えんしょう

　大西洋たいせいようにあるポルトガル領りょうのマデイラ島とうで山火事やまかじが9日間続ここのかかんつづいていて（※現地げんち22日時点にちじてん）、火ひは世界遺産せかいいさんの照葉樹林しょうようじゅりんにも燃もえ広ひろがっています。

　首都しゅとリスボンから南西なんせいに約やく1000キロメートル離はなれたポルトガル領りょうマデイラ島とうでは、14日じゅうよっかから山火事やまかじが猛威もういを振ふるっています。

　けが人にんは出でていませんが、少すくなくとも55平方へいほうキロメートルが焼失しょうしつし、農作物のうさくもつや家畜かちくに被害ひがいが出でています。

　また、1999年ねんに世界遺産せかいいさんに登録とうろくされた、約やく260万前まんまえの氷河期以前ひょうがきいぜんから存在そんざいする照葉樹林しょうようじゅりんの原生林げんせいりん「ラウリシルヴァ」にも燃もえ広ひろがっているということです。

　ポルトガル当局とうきょくはEU（ヨーロッパ連合れんごう）に支援しえんを要請ようせいしていて、22日にちにはスペインの飛行機ひこうき2機きが到着とうちゃくし、消火活動しょうかかつどうにあたっています。

　マデイラ島とうは「大西洋たいせいようの真珠しんじゅ」とも呼よばれ、ヨーロッパ各地かくちから観光客かんこうきゃくが集あつまるリゾート地ちで、サッカー・ポルトガル代表だいひょうのクリスティアーノ・ロナウド選手せんしゅ（39）の出身地しゅっしんちとしても知しられています。

ソース：NHK ニュース