※一※ (名)

植物の中で, 木部があまり発達せず, 地上の部分が柔らかいもの。 冬になると枯れるものが多い。 草本。
→ 木

屋根を葺(フ)く, 藁(ワラ)や茅(カヤ)。

~で葺いた屋根


まぐさ。 かいば。

牛つなぎて~など飼はするこそいとにくけれ/枕草子 177


(草の中に伏せて敵をうかがうところから)忍びの者。 しのび。 草屈(クサカマ)り。
※二※ (接頭)
名詞に付いて, 本格的ではないもの, 見かけは似ているが実質は異なっているもの, などの意を表す。
~青む
春になって, いつの間にか草がそこここに生え出てくる。 ﹝季﹞春。
~茂る
あちこちに, いろいろな草がたくましく生い茂っている。 ﹝季﹞夏。
~も揺(ユ)るがず
全く風がない。 暑いさまや, 太平であるさまにもいう。
~を打って蛇(ヘビ)を驚かす
〔開元天宝遺事

汝雖打草, 吾已蛇驚

〕

ある一人をこらしめることで, それに関係する別の者をいましめる。

なにげなくしたことで思いがけない結果をまねく。 草を打って蛇に驚く。
~を結・ぶ

健康・長寿・旅の安全などを祈るため, また吉凶を占うため, 草の葉や茎を結ぶ。 古代人の習俗。

妹が門(カド)行き過ぎかねて草結ぶ風吹き解くなまたかへり見む/万葉 3056


野山を行く時, 草を結んで道しるべとする。

~・びつぞ行かむとする, 其れを見て注(シルシ)として来たるべし/今昔 19


旅で野宿をする。 旅寝をする。

君が舟泊(ハ)て草結びけむ/万葉 1169


〔晋(シン)と秦の戦いの時, 娘の命の恩人, 晋の魏顆のために亡父の霊が草を結んで, 秦の杜回をつまずかせ, 恩返ししたという

左氏伝(宣公十五年)

の故事から〕
恩に報いる。

只是犬川・犬田に代りて窃(ヒソ)かに~・びし也/読本・八犬伝 8

~を分けて探・す

草の根を分けて探す

に同じ。
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